中年男たちが家に帰りたくなくなる時
ハリー（ベン･ギャザラ）は広告デザイナー。アーチー（ピーター･フォーク）は新聞記者。ガス（ジョン・カサヴェテス）は歯科医。ニューヨーク郊外で生まれ育った40代の仲間たち。家庭もあり、世間的にも認められた男三人。突然もう一人の仲間が死んでしまった。無縁だと思っていた“死”身近に迫り、心の中に何かが膨らんでくるのを感じる男たち。それは、日常に埋もれてしまった“生きていることの証”を求める焦燥感。どうすればそれが得られるのか、誰にもわからない。

わかっているのは家に帰りたくない、一緒にいようということだけ。そして三人の眠らない旅が始まる。バーで大酒を飲み、歌い、ゲームをする。パスポートだけ持って雨のロンドンに降り立ち、ギャンブルに興じ、恋に心騒がせる。全てから解放された、長くて短い三日三晩の放蕩で、彼らはそれぞれに答えを見つけ歩む道を選ぶ。
40代、思いがけず人生の岐路に立ち、突如、無責任でいられた頃のように、気のむくままに過ごす男たちの様子を、時にコミカルに、時にほろ苦く描いたバディ・ムーヴィー。伝説のおやじたちが遂にスクリーンに初登場！！