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 解説2/2・戻る

『月光の囁き』をめぐる
「運命の人」たち

 究極の絆をめぐる青春映画ともいえる、この作品で劇場映画監督デビューを果 たすのは、すでに本作で、99年ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭の審査員特別 賞と批評家賞をダブル受賞した塩田明彦。主演の日高拓也役にはNHKハイビジョンドラマ『水の中の八月』『富江』ほか数多くの作品で活躍する水橋研二。北原紗月役には『ねじ式』での好演も記憶に新しい、つぐみ。この二人のどんな場面 であっても日常からかけ離れることのない演技は『月光の囁き』に圧倒的なリアリティーと緊張感を与えている。

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    二人を支える他出演者は、紗月に好意を寄せる剣道部の爽やかな先輩、植松役の草野康太。拓也の親友マルケン役、関野吉記。紗月の剣道部の友達を演じる藤村ちか。紗月の姉を演じる井上晴美。
  そして忘れてはいけないのが、本作に主題歌を提供してくれたスピッツ。「運命の人」の爽やかでありながらも、歪んだ解釈のできる歌詞は『月光の囁き』の世界を歌ったかのよう。塩田監督が脚本を書きながら繰り返し聴いていたスピッツの曲が、歪みながらも純粋な愛の物語を切なく包みこんでゆく。