キャスト

ソニ

大学卒業後、ことがうまく運ばないソニは、海外留学しようと計画し、推薦状をもらおうとドンヒョン教授を訪ねる。キャンパスを出ると、元カレ、ムンスに出くわす。その翌日、先輩の映画監督ジェハクにも出会う。このようにして、思いがけない出会いが続いてゆく。

チョン・ユミ

1983年1月18日生まれ。ソウル芸術大学 映画学科在学中より演技の道を志し、03年短編映画祭で賞をさらったデジタル短編『ポラロイド作動法』にて映画デビュー。『親知らず』(05)で主人公の女子高生時代を演じ、その瑞々しい演技で映画評論家協会賞女子新人俳優賞をはじめ、いくつもの賞を受賞。その後も、『家族の誕生』(06)では青龍賞女優助演賞。子供のような丸い顔と明るい笑顔とは対象的に、演技に対するすさまじい熱意で演技派女優の道を進んでいる。ドラマにも、「ケ・セラ・セラ」、「ロマンスが必要2」のヒロイン役で茶の間を賑わし、次世代のラブコメの女王と呼ばれるように。
最近では、韓国で社会問題にまで発展した話題作『トガニ 幼き瞳の告発』(11)や、韓国の人気俳優ユ・アインの初恋相手を演じた『カンチョリ オカンがくれた明日』(13)に出演。最新作は、チョン・ギョンホ主演のスリラー「マンホール(原題)」。
ホン・サンス監督作品は『よく知りもしないくせに』(09)、『教授とわたし、そして映画』(10)、『3人のアンヌ』(12)と出演し、ホン・サンス監督作において単にかわいいだけではないミューズとしてその魅力を発揮している。

ドンヒョン

ソニのかつての教授であったドンヒョンは、しばらくぶりに訪ねてきたソニのために推薦状を書く。しかし、ソニが内容に不満そうだったので、書き直すことにする。ドンヒョンの心に、次第にソニへの感情が芽生え始める。

キム・サンジュン

1965年8月6日生まれ。東国大学校演劇映画科卒。演劇界で活動した後、1992年TVドラマ「ニミヨ(ユン・ボンギル義士記念作)」(未)でデビュー。「ゴースト~永遠の愛~」や「私の男の女」、「人生は美しい」、「シティハンターin Soul」、「追跡者<チェーサー>」など、数多くのテレビドラマに出演し、2度コリアドラマアワードを受賞している。また、SBSの時事番組「それが知りたい」では、1992年から20年以上司会を務めている。映画では、「アナーキスト」(00)の冷徹な革命家役、『マイ・ボス マイ・ヒーロー』シリーズのコミカルなボス役など、演技の幅は広い『次の朝は他人』(11)に続き、『ソニはご機嫌ななめ』でホン・サンス監督作2度目の出演。

ムンス

ムンスは学部卒業生で、大学に立ち寄った元カノ、ソニに偶然出くわす。一緒に酒を飲んだ後、再び燃え上がったソニへの感情にのみ込まれてしまう。頭を冷やすため、親しい先輩のジェハクを訪ねて、ソニへの感情をぶちまける。

イ・ソンギュン

1975年3月2日生まれ。韓国芸術総合大学校演劇院演技科卒業後、01年、ミュージカル「ロッキーホラーショー」でデビュー。07年の大ヒットTVドラマ「白い巨塔」と「コーヒープリンス1号店」で大ブレイク、一躍「甘い魅力を持つ男優」として人気を博す。
ホン・サンス監督作へは『アバンチュールはパリで』(07)でのカメオ出演を経て『教授とわたし、そして映画』(10)で本格的に参加。『ヘウォンの恋愛日記』『ソニはご機嫌ななめ』と連続で出演し、ホン・サンス映画の常連の仲間入り。2014年カンヌ国際映画祭監督週間招待された最新作キム・ソンフン監督「最後まで行く(原題)」では激しいアクションにも挑戦。 その他の作品に「逮捕王」(11)、「火車 HELPLESS」(12)、「僕の妻のすべて」(12)など。ミュージカルでも活躍中。

ジェハク

自宅兼仕事場からほとんど出てこないジェハクは、訪ねてきたムンスに苛立つが、行きつけのバーでムンスと合流する。バーでソニを話を聞かされたジェハクは、翌日、偶然彼女と出くわす。ふたりの間には、やっかいで複雑な感情が秘かに育ってゆく。

チョン・ジェヨン

1970 年11 月21 日生まれ。ソウル芸術専門大学演技科卒業。大学在学中に、演劇演出や脚本でも活躍するチャン・ジン監督と出会い、仕事上の良きパートナーとして「SPYリー・チョルジン 北朝鮮から来た男」(99)や、『ガン&トークス』(01)、『小さな恋のステップ』(04)など、チャン・ジン監督作品に多数出演する。韓国で記録的なヒットとなった『シルミド/SILMIDO』(03)の684部隊サンピル役で青龍賞男優助演賞を受賞。日本でもその名を知られるようになる。その後も『トンマッコルへようこそ』(05)、『彼とわたしの漂流日記』(09)に出演。『黒く濁る村』(10)では特殊メイクで70 代の村長役を演じ、青龍賞主演男優賞を受賞。シリアスドラマからサスペンス、ラブストーリーまで、役柄の幅は広く、その圧倒的な演技力には定評がある。
ホン・サンス監督作品初出演となる『ソニはご機嫌ななめ』では、今までとは違ったふつうの男を等身大に演じ、新境地を見せている。近作に『ホームランが聞こえた夏』(10)、『殺人者の告白』(12)など。東野圭吾原作の『さまよう刃』(13)やヒョンビンの軍除隊後の復帰作となる『王の涙』(14)が控えている。

飲み屋のママ

ジェハクが行きつけの飲み屋のママ。ソニとジェハク、ムンスとジェハクが飲みに来ると相手をする。いつもチキンを注文する。

イェ・ジウォン

1976年2月6日生まれ。ソウル芸術専門大学放送演芸科卒業。1996年TVを中心に、ドラマからバラエティ番組の司会まで幅広く活躍。ホン・サンス監督『気まぐれな唇』(02)では、キム・サンギョン演じる主人公を大胆に誘惑するダンサー役を演じ春史羅雲奎映画芸術祭助演演技賞を受賞。2004年よりコミカルなキャラクターで主演した人気ドラマ「オールドミスダイアリー」は映画化され、「オールドミスダイアリー 劇場版」(未/06)として劇場公開。釜山映画評論家協会賞女優主演賞を受賞。その他の出演作は 「死んでもハッピーエンド」(07)、「まぶしい日に」(07)、「結婚式の後で」(09)など。『ハハハ』(10)に続き、『ヘウォンの恋愛日記』、『ソニはご機嫌ななめ』と続いてホン・サンス作に出演中。

サンウ

ソニと同じ学部の先輩であるサンウは、しばらくぶりに大学に出てきたソニを歓迎するが、嘘をついてからかったため、ソニに怒られる。

イ・ミヌ