コメント

※敬称略・順不同

  • 男たちの恋する姿が最高にマヌケかわいくて、ソニに嫉妬。
    でも、モテるのはほんとのところ、ソニみたいなタイプなんですよ!

    -犬山紙子 イラストエッセイスト

  • 恋愛映画の主人公なのに、
    「一人になりたいの。男なんて必要ない」と言うソニ。
    彼女は“自分が何者か知るための”恋なんてしない。
    ただ、めちゃくちゃ思わせぶりだけど!

    ―山内マリコ 作家

『ソニはご機嫌ななめ』『ヘウォンの恋愛日記』2作に寄せて

  • 映画のことで悩むとホン・サンス先輩の家へ相談に行くのだが、
    結局いつもヘウォンやソニと楽しくチャミスル飲み過ぎて
    何も覚えていない。
    と、いう夢をみた。

    ―吉田大八 映画監督(『紙の月』『桐島、部活やめるってよ』)

  • ふたつの映画を見ていて気づいた。
    わたしたちがいかに、人に対して厳しいまなざしを持つのが
    当たり前の社会に生きているか。
    でも、そんなわたしたちでも、ホン・サンスの映画を見ている間は、人をやさしく突き放す絶妙のバランスを備えたまなざしを、
    獲得できる。

    ―岡田利規 演劇作家、小説家、チェルフィッチュ主宰

  • 『女は怖くて、男はバカだ』ということは
    時代も国境も越えるみたいだ。
    そういや落語にもそういう噺はたくさんある。
    ホン・サンス監督による、男の業の肯定映画!!

    ―立川吉笑 落語家

  • 前衛的手法がとうとう消え、ドキュメンタリー映画のような
    シンプライズ/ミニマリズムに達した佳作二本。

    ――菊地成孔 音楽家、文筆家

海外評

  • 辛辣でこっけい、遊び心に満ち、鋭い映画。

    ―――メトロ・US

  • 厳格で、つつましい、人間を見つめる語り口。一見シンプルだが、同じテーマを追及しようとする欲望。
    場面を転がすのに使う酒。こういった点で、ホン・サンスは小津に似ている。

    ―――シネマスコープ

  • エリック・ロメールやウディ・アレンのように、ホン・サンスには余分なものが一切なく、まるでひと晩のうちにでき上がってしまったように自然だ。

    ―――ヴァラエティ

  • それと気づかずに同じ女性を追い回す3人の男性の恋愛模様は、まるで古典的なコメディのような楽しさだ。

    ―――ヴァラエティ

  • 『教授とわたし、そして映画』『3人のアンヌ』に続いてチョン・ユミは、「世の中もっと私の思い通りになってもいいんじゃない?」とでも言わんばかりのどことなく不機嫌そうな様子で、見事なコメディエンヌぶりを発揮!

    ―――ヴァラエティ

  • どこかで聞いたような言葉や哲学的で高尚な言葉、古い流行歌、テイク・アウトのチキンと様々な不思議なできごと。感情が波立ち、ごくわずかなアクションから、ホン・サンスは、長く厄介な人生を浮き彫りにして見せるのだ。

    ―――ニューヨーカー

  • 繊細な砂糖菓子のようで、さまざまな不安が渦巻く。『ソニはご機嫌ななめ』を見ている間、純粋な快楽を感じると同時に、相手を出し抜こうとしながら失敗に終わる男女の駆け引きを描く痛快な映画だ。

    ―――インディワイアー

  • 失敗と礼儀を巡るこのゆったりしたコメディで、人々は運命と偶然の十字路でもつれ合う。

    ―――インディワイアー