ジャ・ジャンクー 賈樟柯
![]()

1970年、中国山西省の小さな田舎町、汾陽(フェンヤン)に生まれる。山西省の省都・太原(タイユェン)の芸術大学に入り、油絵を専攻。同時に小説執筆を始める。この頃、陳凱歌(チェン・カイコー)監督の『黄色い大地』(84年)を観て映画に関心を持ち、93年に北京電影学院に入学。95年には仲間と共にインディペンデント映画製作グループを組織し、55分のビデオ作品「小山の帰郷」を監督。河南省から北京に出てきた青年が失意のうちに田舎に戻ることを決意する姿を描き、香港インディペンデント映画賞の金賞を受賞し、香港国際映画祭でも上映された。97年に北京電影学院の卒業製作として16mm長編劇映画『一瞬の夢』を監督。故郷の汾陽を舞台にすべて素人の俳優を起用し、スリを生業とする青年の孤独な日常と恋、そして残酷な結末を描いたこの作品は、98年のベルリン国際映画祭フォーラム部門でプレミア上映され、ヴォルフガング・シュタウテ賞(最優秀新人監督賞)を受賞。さらにプサン国際映画祭、バンクーバー国際映画祭、ナント三大陸映画祭で連続してグランプリを獲得し、一気に世界の注目を集めた。
2000年、35mmで初めて撮影した長編第2作『プラットホーム』を監督。79年から91年までを舞台に、文化劇団(文工団)の若者たちの青春群像を軸に、経済、文化面で多大な変貌を遂げた中国の80年代を壮大なスケールのロードムービーとして描いた。ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門で上映、欧米の批評家から絶賛され、ナント、ブエノスアイレスの両映画祭ではグランプリを獲得。01年には山西省の地方都市、大同(ダートン)で初めてデジタルビデオで撮影した短編ドキュメンタリー「In Public」を製作。02年には同じく大同を舞台に出口のない青春を描いた長編第3作『青の稲妻』もデジタルビデオによって短期間で撮影された。この作品でカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選ばれる。04年、北京郊外に実在するテーマパーク「世界公園」で働く若者たちを中心に、地方出身者の孤独を描いた長編第4作『世界』。同作品は再びヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に選ばれ、その他にも多くの映画祭で好評を博した。06年にはダムの建設により伝統や文化、記憶や時間も水没してゆく運命にある古都・奉節(フォンジェ)を舞台に、2人の男女の物語が綴られる劇映画『長江哀歌』と、三峡地区でロケされたドキュメンタリー映画「東」を発表。両作品ともヴェネチア国際映画祭に選ばれ『長江哀歌』は最高賞にあたる金獅子賞を獲得し、日本国内でも高い評価を受けロングラン・ヒットを記録した。07年には中国のファッションをテーマにしたドキュメンタリー映画「無用」を監督。同作品もヴェネチア国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した。またジャ・ジャンクー作品のほぼ全ての撮影を担当しているユー・リクウァイの監督作『PLASTIC CITY プラスティック・シティ』(08年)ではプロデューサーも務めている。
![]()
- 1997年
- 「小山の帰郷」(中編ビデオ作品)※映画祭上映
- 1998年
- 『一瞬の夢』
- 2000年
- 『プラットホーム』
- 2001年
- 「In Public」(短編ドキュメンタリー、オムニバス作品「三人三色」の一編)※映画祭上映
- 2002年
- 『青の稲妻』
- 2004年
- 『世界』
- 2006年
- 『長江哀歌』
- 「東」(長編ドキュメンタリー)※映画祭上映
- 「私たちの十年」(短編劇映画)※映画祭上映
- 2007年
- 「無用」(長編ドキュメンタリー)※映画祭上映
- 2008年
- 『四川のうた』
- 「河の上の愛情」(短編劇映画)※映画祭上映
●香港インディペンデント短編映画ビデオ賞&金賞
●ベルリン国際映画祭 ヴォルフガング・シュタウテ賞(新人監督賞)、NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)
●ベルギー王立映画アカデミー ラージュ・ドール賞
●プサン国際映画祭 ニュー・カレント賞(最優秀作品賞)
●バンクーバー国際映画祭 ドラゴン&タイガー賞 ●ナント三大陸映画祭 グランプリ、主演女優賞
●ヴェネチア国際映画祭 NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)
●ナント三大陸映画祭 グランプリ、ナント市賞(最優秀監督賞) ●フリブルク映画祭 国際批評家連盟賞
●ドン・キホーテ賞(国際シネクラブ連盟賞) ●シンガポール映画祭 ヤングシネマ賞
●ブエノスアイレス国際映画祭 グランプリ
●マルセイユ国際ドキュメンタリー映画際 グランプリ
●カンヌ国際映画祭 コンペティション部門 正式上映 ●シンガポール映画祭 国際批評家連盟賞特別賞
●ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式上映
●ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア映画祭 グランプリ
●ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞グランプリ ●アジアン・フィルム・アワード 最優秀監督賞
●ロサンゼルス映画批評家協会賞 外国語作品賞 ●キネマ旬報ベストテン 外国映画第1位 監督賞
●毎日映画コンクール 外国映画第1位 ●朝日ベストテン映画祭 洋画第1位
●ヴェネチア国際映画祭 オリゾンティ部門 正式上映
●台湾ドキュメンタリー映画祭 最優秀アジア・ドキュメンタリー賞
●ヴェネチア国際映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞
●カンヌ国際映画祭 コンペティション部門 正式上映
●ヴェネチア国際映画祭 特別招待作品
