コドモのコドモ

監督のことば

原作者のことば

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「小学生にコドモを産ませてくれませんか」

 「漫画アクション」復刊にむけて、編集部からいきなりぶっそうな連載企画がもちかけられました。

 最初はありえないと思っていたのですが、知らず知らずに想像がふくらみ、いつのまにやら、春菜やヒロユキ、そしてクラスメートたちの姿が頭の中にリアルに立ち現れてきたのです。

 漫画の構想では、東京の郊外が舞台でした。古いものと新しいものがせめぎあう狭間に産まれおちたコドモ。それを取り巻く人々を、当事者であるコドモたちだけではなく、いろいろな世代のいろいろな立場の大人の視点からも描ければ、と思いました。

 映画では、そのあたりの意図を過不足なく汲んでいただいた宮下さんの脚本の上に、萩生田監督の新鮮でリアルなコドモたちの演出、深みのある俳優さんでまわりを固めた配役がしっかり乗っていて、素晴らしいと思いました。

 僕のちっぽけな頭の中から産まれた妄想を、このような広がりのある世界に育ててくださった、俳優、スタッフの皆さんに心から感謝しています!

さそうあきら

原作:さそうあきら

1961年、兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。84年、講談社ちばてつや大賞を受賞し、『シロイシロイナツヤネン』でデビュー。愛やセックス、犯罪、音楽をテーマに、シニカルな視点から現実を淡々と描く作風で知られる。萩生田監督とは07年に映画化された『神童』に引き続き2回目のコラボレーションとなった。『コドモのコドモ』は04年5月から05年7月まで「漫画アクション」(双葉社刊)にて連載。小学生の妊娠・出産を愛情たっぷりに描き、熱狂的な人気を集め、05年8月、第3巻をもって完結した。主な作品に、99年、手塚治虫文化賞優秀賞受賞、第2回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した『神童』。その他『マエストロ』『俺たちに明日はないッス』『トトの世界』『タマキトヨヒコ君殺人事件』『子供の情景』など。06年から京都精華大学マンガ学部の専任教員に就任。

9月、渋谷シネ・アミューズ、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー