原作は村上春樹の傑作短編連作『神の子どもたちはみな踊る』(新潮文庫刊)。刊行から25年経った今も世界中で愛読されている物語を、岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市ほか超豪華俳優陣で映像化!物語の鍵を握る“かえるくん”の声をのんが演じ、奇妙で美しき物語世界へ観客を誘っていく―。監督は連続テレビ小説「あまちゃん」、映画『その街のこども』など数々の話題作を手掛けてきた井上剛。脚本を『ドライブ・マイ・カー』の大江崇允、音楽を『花束みたいな恋をした』の大友良英が手掛ける。本作はギャラクシー賞を受賞したNHKドラマ「地震のあとで」(2025年4月放送)と物語を共有しつつ、4つの時代を結ぶ新たなシーンが加わり、30年という時代のうねりを映し出した1本の映画として新たに生まれ変わった。
誰もが抱える不安と孤独を、マジックリアリズムを交え描き出した先に提示されるのは人との繋がり、そして目に見えない想像力の大切さ。「未来はあなたの想像力次第でどんな風にも変えられる」というかえるくんの言葉に導かれ、主人公4人がたどり着いた答えとは―。日々目まぐるしく変化する時代に生きる私たちが、今再び大切なものを見つけ出すための希望の物語が誕生した。