公式X
COMMENT
コメント
イラスト
遠山敦
恐らくこれまでで最も「村上春樹を読んでいる“あの”感じ」に肉迫した映像化だと思う。
その上で、さらにその先に突き抜けんとする最終章……
実写版かえるくんから、目が離せません!
宇多丸
RHYMESTER
私たちはずっと、戦ってきたのだ。
心無い言葉、邪悪な軽視、 優しくない視線、どうしようもない絶望。
そういうものと戦うあなた自身の物語が、ここにあるのだ。
三宅香帆
文芸評論家
それまでと地続きの時間を生きられなくなった人たちの傷と混乱と祈りを閉じ込めた村上春樹の連作短編集を一篇ずつ読んでも一冊通読しても読者は力強く揺らぎ続けるように、実写ドラマと映画が重なり合いながら、別の色で燃え続ける。
大島育宙
芸人/映画・ドラマ評論
本作をスクリーンで観られる日を待っていた。
「何かが起きる」という予兆が、異なる時代をつないでいく。
私たちは「地震のあと」を見つめながら、同時に「地震のまえ」を生きている。
小川紗良
文筆家・映像作家・俳優
喪失を経て空っぽの箱になった孤独な人間たちが、人と関わりながら自らと向き合い、
やがてひっそりとしたやり方で世界にコミットしていく道程が見えてきたとき心が震えた。
岡室美奈子
早稲田大学教授
「これさえあれば人間」なんて条件はなくても
「これが欠けたら人間とは呼べない」ってことはきっとある。
この時代に敢えて選んだ
この誠実で不親切な語り口が美しい!
新井英樹
漫画家
『神の子どもたちはみな踊る』は、作家・村上春樹の最も繊細で柔らかい部分が、悲しくも美しく宿っている小説である。
その物語を想像力豊かに映像化した本作を観ながら、私はふと立ち止まり、もう一度考えさせられる。
今という時代を生きる私たちに、いったい何ができるのか、と。
イム・キョンソン
作家
謎の小箱にUFOの話?
焚き火男は冷蔵庫の悪夢に怯え、夜の野球場に迷い込んだ男は夢中で踊る。
そしてそんな彼らの影の救世主の"かえるくん"。
リアルと不思議が背中合わせの村上春樹世界に、軽やかに挑む井上剛監督の、びっくり箱的作品である。
北川れい子
映画評論家
村上春樹的マジックリアリズムを、真正面から実写化するという大胆な試み。
現実と非現実の境界にさらされながら、
いまだ癒えることのない傷をやわらげてくれるような映像体験。
竹島ルイ
ポップカルチャー系ライター
“1995年”からはじまる物語は、章が進むにつれてアンリアルな展開になっていく。
“2025年”を生きる私たちの現実世界はどうか。
もう何が起きても不思議ではないだろう。
喋る大きなカエルが現れても──。
折田侑駿
文筆家
※順不同・敬称略