キルギス共和国、
長編劇映画"第1作"誕生！

　91年ソ連が崩壊し、キルギス共和国が誕生した。それは映画製作に於いては、困難な状況の始まりであった。今までのように国家予算で、莫大な製作費のかかる長編劇映画を作ることはできず、その為、海外の資本、もしくは共同での製作しか道がなくなってしまった。そして、独立後7年にしてようやく、フランスと共同で、記念すべきキルギス共和国の長編劇映画第1作『あの娘と自転車に乗って』が誕生した。
　 99年5月にキルギスで本作が一般公開されるや、大ヒットを記録した。それまで劇場で、ハリウッドの大作や、ヨーロッパ映画を観ることしか出来なかった観客たちも、自分たちのルーツを探るかのように、本作に酔いしれ、笑い、涙した。そして、映画の中のベシュケンピールのヘアスタイルや養子縁組みの儀式が流行するなど、社会現象を巻き起こしているという。