イントロダクション

わたしはいつも誰かを待っている―――
恋と未来のあいだで揺れる感情を、新星チョン・ウンチェが熱演。

主人公ヘウォンに、モデルでも活躍し『超能力者』で映画デビューを飾った新星チョン・ウンチェ。ヘウォンの持つ強い意志の中に見せる傷つきやすさや脆さを絶妙に魅せる。イギリス留学経験があり、流暢な英語も披露。本作に続き、ホン・サンス監督最新作『自由が丘で』にも出演している。ヘウォンの秘密の関係にある教授ソンジュンには、『アバンチュールはパリで』『教授とわたし、そして映画』に続きホン・サンス作品に登場となるイ・ソンギュン。妻子がありながらもヘウォンとの関係を終わらせることができない男のだらしなさや苦悩を、哀愁を漂わせ演じている。また、ホン・サンス作品の常連、ユ・ジュンサンとイェ・ジウォンが『ハハハ』で愛人関係にあったジュンシクとヨンジェとして登場。その後のふたりの終わらない関係をホン・サンス独特の反復の手法で見ることができる。

ホン・サンスに熱いラブコール! ジェーン・バーキンがカメオ出演!!

『3人のアンヌ』のイザベル・ユペールに続き、本作ではジェーン・バーキンが本人役として、ヘウォンの夢の中のシーンで登場。フランス映画を代表する女優たちが次々とホン・サンスにラブコールを送っている。「ホン・サンス監督の作品が好きで、一緒に仕事をしてみたい」と自らアプローチ。コンサートのためソウルに滞在していた彼女は、スケジュールの合間をぬって撮影初日、現場にやって来て今回の出演となった。彼女の娘シャルロット・ゲンズブールの熱烈なファンであるチョン・ウンチェにとっても、貴重な体験となった。