彼女にはなぜ、夫ではない〈恋人〉が必要だったのか?

2人の男の間で揺れ動く心と、

夫婦の真実が明かされていく衝撃の84分。

見ないようにしてた、全部。
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主演: 門脇麦×監督・脚本加藤拓也 (第67回岸田國士戯曲賞受賞)

映画『ほつれる』

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主演: 門脇麦×監督・脚本加藤拓也
(第67回岸田國士戯曲賞受賞)

映画『ほつれる』

9月8日(金)新宿ピカデリーほか全国公開

門脇麦
田村健太郎 黒木華 古舘寛治
安藤聖 佐藤ケイ 金子岳憲 秋元龍太朗 安川まり

染谷将太

監督・脚本:加藤拓也(『わたし達はおとな』)
音楽:石橋英子

製作:映画『ほつれる』製作委員会、コム・デ・シネマ
製作幹事:メ~テレ、ビターズ・エンド
制作プロダクション:フィルムメイカーズ  
配給:ビターズ・エンド
2023年/日本・フランス/カラー/1:1.37/DCP/5.1ch/84分
©2023「ほつれる」製作委員会&COMME DES CINÉMAS

助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
With the support of AIDE AUX CINÉMAS DU MONDE CENTRE NATIONAL DU CINÉMA ET DE L'IMAGE ANIMÉE INSTITUT FRANÇAIS

エグゼクティブプロデューサー:松岡雄浩 定井勇二 チーフプロデューサー:服部保彦 プロデューサー:松岡達矢 宮崎慎也 澤田正道 コ・プロデューサー:澤田正道 撮影:中島唱太 照明:髙井大樹 録音:加藤大和 加唐学 美術:宮守由衣 装飾:前屋敷恵介 編集:日下部元孝 シルヴィー・ラジェ スタイリスト:髙木阿友子 ヘアメイク:近藤美香 助監督:鹿川裕史 製作担当:奥田順一

ストーリー

平穏に見えた日々が
静かに揺らぎ始めるとき、
彼女の目に映るものとはー。
人とのつながり、
人生の在り方を見つめ直していく
ひとりの人間の歩みを追う。

綿子と夫・文則の関係は冷め切っていた。綿子は友人の紹介で知り合った木村とも頻繁に会うようになっていたが、あるとき木村は綿子の目の前で事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。心の支えとなっていた木村の死を受け入れることができないまま変わらぬ日常を過ごす綿子は、木村との思い出の地をたどっていく…。

イントロダクション

結婚生活も、恋人との時間も、
このままでいい。そう思ってた—

冷め切った夫婦生活の中、曖昧な関係を続けていた恋人が目の前で、死んだ。
ともに暮らしながらもすれ違いの続く夫と、優しく穏やかな時間をくれた恋人。どちらにもよりかかることができず、揺れる心を抱えた彼女はある行動に出る——本音と建て前、優しさと偽善、相反する感情が静かに渦巻き続ける物 語の後、観た者は「ほつれる」に込められた本当の意味を考えずにはいられない。

気鋭の演出家が魅せる
圧巻の脚本力と実力派俳優たちの競演で織り成される、
緊迫感あふれる84分。

主演を務めるのは話題作への出演が続き、圧倒的な存在感をみせる実力派俳 優・門脇麦。揺れる気持ちを抱える主人公・綿子の心の機微を繊細に演じあげ る。綿子の夫・文則役には、舞台・映画・ドラマとマルチに活躍する田村健太郎。さらに、その存在が大きな転回点となる男・木村を染谷将太、綿子の親友・英梨を黒木華が演じ、絡みあう深甚な人間模様を描き出す。
監督は、第30回読売演劇大賞優秀演出家賞、第67回岸田國士戯曲賞を受賞す るなど演劇界で注目を集める気鋭の演出家・加藤拓也。第10回市川森一脚本賞 を受賞した「きれいのくに」(21/NHK)をはじめテレビドラマの脚本も手掛ける 加藤が、初長編監督映画『わたし達はおとな』(22)を経て、そのリアリティ溢れる台詞まわしで観客の心を揺さぶる、新たなる人間ドラマの傑作を生み出した。

キャスト

  • 門脇麦(綿子 役)

    1992年8月10日生まれ、東京都出身。11年、ドラマでデビュー。『愛の渦』(14/三浦大輔監督)などで第88回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞を受賞。『二重生活』(16/岸善幸監督)で初主演を務め、『止められるか、俺たちを』(18/白石和彌監督)、『さよならくちびる』(19/塩田明彦監督)、『あのこは貴族』(21/岨手由貴子監督)、『浅草キッド』(Netflix/21)、『天間荘の三姉妹』(22/北村龍平監督)、『渇水』(23/髙橋正弥監督)など出演作が続く。ほかテレビドラマでも連続テレビ小説「まれ」(15/NHK)、「麒麟がくる」(20-21/ NHK)、「ミステリと言う勿れ」(22/CX)で存在感を放ち、「リバーサルオーケストラ」(23/NTV)、「ながたんと青と -いちかの料理帖-」(23/WOWOW)で主演を務めた。23年11月7日から村上春樹原作の舞台「ねじまき鳥クロニクル」(インバル・ピント演出)が再演予定。

    人生には誰しも何かを選択せねばならない瞬間が何回かあって、


    その瞬間は点でもさまざまな過程が入り混じった線があるからこその今に至る、その繰り返しが人生なのだと思います。


    この物語は1人の女性のとある時期の点と線を描いた物語です。


    物語というより観察、記録、にも近い感触が残るのではないかと思います。


    映画のメッセージも答えも全て観てくださる方に委ねられている作品です。


    是非劇場に足をお運びください。

  • 田村健太郎(文則 役)

    1986年12月15日生まれ、東京都出身。07年、本格的に演劇活動を開始。近年の主な出演作品に、テレビドラマ「ここは今から倫理です。」(21/NHK)、「ブラッシュアップライフ」(23/NTV)、「どうする家康」(23/NHK)、映画『猫と塩、または砂糖』(20/小松孝監督)、『すばらしき世界』(21/西川美和監督)、『マイスモールランド』(22/川和田恵真監督)、『犬も食わねどチャーリーは笑う』(22/市井昌秀監督)、『死体の人』(23/草苅勲監督)など。加藤拓也監督作品では舞台「ザ・ウェルキン」、「綿子はもつれる」にも出演している。23年11月に舞台「リムジン」が上演予定。

    目の前には門脇さん演じる綿子がいて、ガラス細工のような台本があって、


    『やってみましょう』と加藤監督がポツリと言って始まり、役者、照明、撮影の歯車を変えてもう一度やってみる。

    その繰り返しでした。


    そうやって静かに淡々とひとつに向かう、皆が職人のような、工房のような現場でした。とても幸せでした。


    組み上がったものを思い出すと、人間を不思議に思ったり、生々しさに後ろめたくなったり、


    また雲間からのぞく三日月みたいな業に不覚にも見とれてしまう瞬間もあったりで…


    この作品に今だに掻き乱されてます!

  • 染谷将太(木村 役)

    1992年9月3日生まれ、東京都出身。01年、『STACY』(友松直之監督)で映画初出演。『ヒミズ』(11/園子温監督)で第68回ヴェネチア国際映画祭最優秀新人賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)を日本人初受賞。近年の主な出演作にテレビドラマ「ブラッシュアップライフ」(23/NTV)、「風間公親-教場0-」(23/CX)、映画『君の鳥はうたえる』(18/三宅唱監督)、『パラレルワールド・ラブストーリー』(19/森義隆監督)、『初恋』(20/三池崇史監督)などがあり、『竜とそばかすの姫』(21/細田守監督)、『すずめの戸締り』(22/新海誠監督)では声優として出演している。23年7月期「CODE-願いの代償-」(NTV)に出演。

    自分を見つめる事ほど難しい事はありません、


    様々な関係性の視線の先に自分が居るとするならば、自意識も1つの視線でしかない、


    綿子が1歩踏み出した自分を求める旅路を加藤監督は細部まで見事に映画に落とし込んでいて圧巻でした。


    加藤監督の書くセリフはとても繊細な言葉達で、会話を作り上げるのがとても楽しい作業でした。


    皆様にはスクリーンであの緊張と緩和の空気に揺さぶられて欲しいと願っております。

  • 黒木華(英梨 役)

    1990年3月14日生まれ、大阪府出身。10年、舞台でデビュー。映画『小さいおうち』(14/山田洋次監督)で第64回ベルリン国際映画祭銀熊賞、『浅田家!』(20/中野量太監督)で第44回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。加藤拓也演出の舞台「もはやしずか」に出演。近年の作品は、『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(21/堀江貴大監督)、『余命10年』(22/藤井道人監督)、『イチケイのカラス』(23/田中亮監督)、『#マンホール』(23/熊切和嘉監督)、『ヴィレッジ』(23/藤井道人監督)、『せかいのおきく』(23/阪本順治監督)。23年の待機作に、『キリエのうた』(10月13日公開/岩井俊二監督)がある。

    加藤さん演出の舞台に出演させていただいてから、この人とは必ずもう一度仕事をしたい、と思っていました。


    それからあまり日を待たず、今度は映画という場でご一緒することができ、大変嬉しく思います。


    「ほつれる」という単語を皆さんがどう捉えられるか、映画を見ていただけるのが楽しみです。

  • 古舘寛治(哲也 役)

    大阪府出身。舞台を中心にテレビドラマや映画に数多く出演。
    近年の主な出演作に映画『淵に立つ』(16/深田晃司監督)、『罪の声』(20/土井裕泰監督)、『子供はわかってあげない』(21/沖田修一監督)、『ハケンアニメ!』(22/吉野耕平監督)、『アネット』(22/レオス・カラックス監督)、テレビドラマでは「逃げるは恥だが役に立つ」シリーズ(16,21/TBS)、「コタキ兄弟と四苦八苦」(20/テレビ東京)、「舞いあがれ!」(22-23/NHK)など。
  • 安藤聖(依子 役)

    1983年12月25日生まれ、東京都出身。90年、ミュージカル「アニー」でデビュー。テレビ「おはスタ」のおはガールを務める。近年の出演作に、映画『宮本から君へ』(19/真利子哲也監督)、『余命10年』(22/藤井道人監督)、テレビでは大河ドラマ『麒麟がくる』(20-21/NHK)、『夫婦が壊れるとき』(23/NTV)などに出演している。Netflix「サンクチュアリ-聖域-」が配信中。加藤拓也監督作品では、「博士の愛した数式」にも出演した。
  • 佐藤ケイ(中田[道の駅店員] 役)

    1992年6月5日、東京都出身。蜷川幸雄演出の舞台に多数出演。14年には、シェイクスピアシリーズ第30弾「リチャード二世」でヒロインを務めるなど経験を積む。その後もノゾエ征爾や岩松了など話題の演出家の作品に多数出演。映画、ドラマの出演作に『あのこは貴族』(21/岨手由貴子監督)、「大豆田とわ子と三人の元夫」(21/CX)など。加藤拓也監督作品では劇団た組「綿子はもつれる」に出演している。
  • 金子岳憲(原田[旅館受付] 役)

    1977年4月17日生まれ、神奈川県出身。蜷川幸雄率いる「ニナガワ・カンパニー・ダッシュ」から、劇団「ハイバイ」を経て、現在は舞台や映像など幅広く活動の場をひろげている。近年の主な出演映画は『キングダム』(19/佐藤信介監督)、『ひとつの歌』『春原さんのうた』(12・22/杉田協士監督)、『さかなのこ』(22/沖田修一監督)など。加藤拓也監督作品では劇団た組「ぽに」、「ドードーが落下する」に出演している。
  • 秋元龍太朗(笹井[靴屋店員] 役)

    1995年3月13日生まれ、東京都出身。09年、ドラマで俳優デビュー。舞台、テレビドラマ版ともに「弱虫ペダル」シリーズに出演。近年では連続テレビ小説「ちむどんどん」(22/NHK)、テレビドラマ「女神の教室〜リーガル青春白書〜」(23/CX)などに出演する傍ら、22年12月には自主企画公演「命を弄ぶ男ふたり」を共同主催した。加藤拓也監督作品では「綿子はもつれる」も含め劇団た組作品に多く参加するほか、テレビドラマ「きれいのくに」(21/NHK)にも出演している。
  • 安川まり(救急センター 声)

    1991年10月4日生まれ、神奈川県出身。舞台、映画、テレビドラマのほか、ラジオCMも多く担当。22年、劇団普通「秘密」で佐藤佐吉賞最優秀主演俳優賞を受賞。映画『えちてつ物語』(18/児玉宜久監督)、『わたしは光をにぎっている』(19/中川龍太郎監督)、NHKドラマ10「大奥」(22)などに出演。23年6月に劇団普通『風景』に出演。加藤拓也監督の作品では劇団た組「ぽに」、「ドードーが落下する」に出演している。

スタッフ

  • 加藤拓也 監督

    1993年12月26日生まれ、大阪府出身。17歳でラジオ・TVの構成作家を始め、翌年にイタリアへ渡り、映像演出を学ぶ。帰国後、「劇団た組」を立ち上げ舞台演出を始める。「もはやしずか」「ザ・ウェルキン」で第30回読売演劇大賞優秀演出家賞、「ドードーが落下する」で第67回岸田國士戯曲賞を受賞。「平成物語」(19/CX)、「俺のスカート、どこ行った?」(19/NTV)など話題のテレビドラマの脚本を手掛け、「きれいのくに」(21/NHK)では第10回市川森一脚本賞を20代で初受賞。22年に公開されたオリジナル脚本による初長編映画『わたし達はおとな』は業界内外で大きな注目を集めた。

    この作品では当事者性を感じることができない、またはしないで、
    向き合うことを諦めているある一人のもつれが描かれています。


    それが小さなことから大きなことまで、いかに繰り返されているのかということが、
    私にとって二本目の映画になりました。

バイオグラフィー

  • ■舞台
    「貴方なら生き残れるわ」 作・演出(2018)
    「在庫に限りはありますが」 作・演出(2019)
    「今日もわからないうちに」作・演出(2019)
    「誰にも知られず死ぬ朝」作・演出(2020)
    「MISHIMA2020 『真夏の死』」作・演出(2020)
    「友達」演出(2021)作:安部公房
    「ぽに」作・演出(2021)
    「もはやしずか」作・演出(2022)
    「ザ・ウェルキン」演出(2022)
    作:ルーシー・カークウッド
    「ドードーが落下する」作・演出(2022)
    「博士の愛した数式」脚本・演出(2023)
    「綿子はもつれる」作・演出(2023)
    「いつぞやは」作・演出(2023)
  • ■TVドラマ
    「平成物語」脚本(2018/CX)
    「部活、好きじゃなきゃダメですか?」脚本(2018/NTV)
    「俺のスカート、どこ行った?」脚本(2019/NTV)
    「不甲斐ないこの感性を愛してる」脚本・演出(2019/CX)
    「平成物語 ~なんでもないけれど、かけがえのない瞬間~」脚本(2019/CX)
    「死にたい夜にかぎって」脚本(2020/TBS)
    「きれいのくに」脚本・演出(#4)(2021/NHK)
    「ももさんと7人のパパゲーノ」脚本(2022/NHK)

    ■映画
    『わたし達はおとな』監督・脚本(2022)
  • 石橋英子音楽

    音楽家。映画音楽の制作をきっかけにソロ作品を作り始める。近年では海外フェスティバルへの参加や海外レーベルからの作品リリースなど活動範囲は多岐に渡る。映画『夏美のホタル』(16/廣木隆一監督)、『アルビノの木』(16/金子雅和監督)で音楽を担当し、『ドライブ・マイ・カー』(21/濱口竜介監督)では第16回アジア・フィルム・アワード最優秀音楽賞を受賞。ほか、アニメ「無限の住人-IMMORTAL-」(19)、劇団マームとジプシーの演劇作品、シドニーのArt Gallery of NSWの「Japan Supernatural」展などの音楽も手掛ける。
  • 中島唱太撮影

    撮影監督・ドローンオペレーター。「PayPay」(21)、「RedBull」(21)などのCM、あいみょん「さよならの今日に(Short ver.)」(20)やDaoko「Affordance」(22)の MVを手掛ける。加藤拓也監督作品では、「想い出が悴んでて」(18)、『劇場特別版 カフカの東京絶望日記』(20)、『わたし達はおとな』(22)の撮影を務める。
  • 髙井大樹照明

    早稲田大学在学中に映画美学校に通い、映画制作を学ぶ。照明助手として、『私の男』(14/熊切和嘉監督)など数々の現場に参加。照明を手掛けた近年の主な作品に、『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』(21/松居大悟監督)、第45回日本アカデミー賞最優秀照明賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』(21/濱口竜介監督)、『逃げきれた夢』(23/二ノ宮隆太郎監督)、『君は放課後インソムニア』(23/池田千尋監督)などがある。
  • 日下部元孝編集

    『アンチェイン』(01/豊田利晃監督)でデビュー。『桐島、部活やめるってよ』(12/吉田大八監督)で第36回日本アカデミー賞最優秀編集賞を受賞し、近年は『はい、泳げません』(22/渡辺謙作監督)、『僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンが美味い。』(23/本多繁勝監督)などの編集を担当。
  • 宮守由衣美術

    2017年公開、板尾創路監督『火花』で美術監督として参加。その後、資生堂「The Party Bus」でEpic賞フィルム部門グランプリ、NHK BSプレミアムドラマ「嘘なんてひとつもないの」(17)でATP賞奨励賞など、数々の賞を受賞。『余命10年』(22)、『最後まで行く』(23)など藤井道人監督作品を多く担当している。加藤拓也監督作品は『わたし達はおとな』(22)に続き2作目となる。

コメント

  • エリック・ル・ボット(アートハウスおよびHANABI 代表)

    映画を通して強烈な個人的世界を創り出すことのできる映画監督に出会うことは滅多にない。


    加藤拓也の『ほつれる』は、その卓越した技巧と感情の密度で私たちを魅了した。


    この映画は、人生の厳しさと、特に人生が試練にさらされるときに、お互いにコミュニケーションをとることの難しさを力強く伝えている。


    私たちはフランスで彼に同行できることを嬉しく思うとともに、彼が明日の偉大な監督の一人になることを信じている。


  • 吉田羊(俳優)

    見て見ぬフリをするのも向き合うのも、どちらも体力がいる。


    いっそ忘れられたらいいのになぁと、記憶の片隅に追いやっていたあのことを思い出した。


    あちこちに横たわる饒舌な沈黙とひた走るラストが、胸に迫って印象的。


  • 尾崎世界観(クリープハイプ)

    誰かがやってるテトリスの、ゲームオーバー直前の悪あがきを観てるみたい。


    綿子が追い詰められていくのを他人事だと思っていたら、ブロックみたいに、今の自分にピタリとはまった。


    こんなにもザラザラした物語で埋まる自分の心が怖い。


  • 広瀬アリス(俳優)

    「結婚」が現実的になってきた世代としては、


    結婚に対して、色々な考えを知ることで選ぶ範囲がさらに縮まってしまう、と思っていました。


    少し余裕のある生活をしてても、優しい言葉をかけてくれても、思いやりをもって寄り添ってくれても、


    周りからこれ以上の幸せがなさそうに見えても、満たされない"何か"が自分でちゃんと分かった時、本当の幸せを見つけられるんだと思いました。


    でもそれはきっと綺麗事では、終わらないこともあったりするはずです。


    良くも悪くも人間の本質、欲望をシンプルに描いた作品だったと思いました。


  • NON STYLE 石田明(芸人)

    修復できそうでできないのがほつれ。


    時間が経てば経つほどどうすることもなくなるのがほつれ。


    人はそのほつれを埋めるために、また新たなほつれを生んでしまう。


    人間の弱さと浅はかさと情けなさが詰まりながらも愛おしく思えてしまう作品。


    ちなみに僕は彼女が車を運転するシーンがすきだ。


    彼女の生き方全てを表しているようで・・・。


  • 伊藤沙莉(俳優)

    気付かなかったり


    気付かないふりをしたり


    あとまわしにしたり


    そんなことで修復が難しくなる。


    そうとわかっていても


    そうなってしまう。


    だけど、それはとても人間らしい。


    辞書の「ほつれる」の意味の


    最後らへんにこの映画を書いてほしい。


    そのくらいしっくりきた。


  • 山崎ナオコーラ(作家)

    その場、その場、をなんとかすり抜けて生きていって、あふれる後悔をどうしたらいいのか。


    人々の人生は簡単にほつれたり解けたりしてゆく。


    人間の浅さと深さをつまびらかにする。


  • 木竜麻生(俳優)

    静かに、ゆっくりと、でも凄い速さで揺らいでいく。


    加藤さんの作品をみると、いつもそこにいるひとの内側が、


    じわじわとぬるい毒のように沁みてきます、それも自分や自分の隣にいるひとのことのように。


    言葉で形容し難い感覚を、繊細な言葉たちと演出で立ち上げ、わたしたちに手渡してくれます。


  • 中田クルミ(俳優)

    ふとした言葉や目線のひとつひとつによって、


    人々の人生は簡単にほつれたり解けたりしてゆく。


    生活の中にあるリアルな言葉を紡ぐ圧倒的な脚本の力、


    淡々と過ぎる生活の中の最低限の音楽、


    そして俳優を信じている抒情的な画の数々。


    加藤拓也さんの世界に浸ることは、自分の人生との対話のような気持ちになる。


  • 戸塚純貴(俳優)

    加藤拓也が書く日常は、いつももはやしずかではない。


    この映画の登場人物の誰にもなりたくはないが、どこか全員に共感はできる。


    会話は軽快でも切ない、そんな現実と洞察の生々しさが憎らしい。


  • 長井短(演劇モデル)

    愛するってことを自分自身に誓った時、心の中に玉結びができる。


    ほどけほつれてしまわないように、何度も何度も玉結びをするうちに、その玉は愛するに充分な大きさになってしまって、だからもっと玉結び。


    あなたを愛する分だけ大きくなってしまう玉を、私たちどうしたらいいんだろうね綿子さん。


  • 環ROY(音楽家)

    コミュニケーションという観念には、軋轢や衝突が内包されている。


    むしろ軋轢や衝突こそがコミュニケーションの核心なのかもしれない。


    コミュニケーションによって見出されたほつれを、断続的に改修し続けることが、密接な人間関係には不可欠だ。


    このことを心に刻み、覇気を持って生きていきたいと感じた。


  • SYO(物書き)

    日常ですれ違う、澄ました顔とスカした態度の富裕層。


    身につける服も、暮らす空間も洗練されている勝ち組。


    本作はかれらの痛々しく空疎な心を解剖し、公開する。


    それを見て哂う自分も大概ほつれてる。もう繕えない。


  • 児玉美月(映画文筆家)

    加藤拓也監督は、すでに確固たる自らの映像表現を築き上げた。


    この現実世界に存する人間の感情と会話が"生"のままスクリーンに投げ出されてもたらされる異化に、創造的果実が十全と実っている。


敬称略・順不同