PEOPLE PROFILE
FILMOGRAPHY

侯孝賢[ホウ・シャオシェン]
(HOU Hsiao-hsien)
1947年生まれ。1972年に国立芸術専科学校の映画・演劇科を卒業後、スクリプター、助監督として映画界に入る。80年、『ステキな彼女』で監督デビュー。83年には台湾ニューウェーブの幕開けのきっかけとなったオムニバス映画『坊やの人形』の第1話を監督し、その作家性に注目が集まる。同年には長編第4作の『風櫃の少年』を、そして翌年『冬冬の夏休み』を続けて発表。これらの作品が2年連続してナント三大陸映画祭でグランプリを獲得する快挙を成し遂げた。また85年の『童年往事-時の流れ-』がベルリン映画祭で国際批評家連盟賞を受賞し、国際的に注目の的となる。89年、台湾歴史上タブーとされてきた“2・28事件”をテーマに描かれた長編第9作目『悲情城市』がヴェネチア映画祭で金獅子賞グランプリを獲得。これは中国語圏映画として史上初めてことだった。93年には台湾の人間国宝的人形使いである李天祿[リー・ティエンルー]の半生を映画化した『戯夢人生』でカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞。以後、95年に発表の『好男好女』から本作『ミレニアム・マンボ』まで、いずれの作品もカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されている。また、前作の『フラワーズ・オブ・シャンハイ』はフランスで25万人を超える大ヒットを記録した。現在、世界中がその新作を待望する映画作家の一人である。