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モフセン・マフマルバフ (Mohsen Makhmalbaf) |
| 1957年、テヘラン南部の貧民街に生まれる。8歳の時から学業と並行して様々な職場で雑用係として働く。15歳で高校を中退し、パーレビ王朝打倒を掲げた都市ゲリラとして2年間活動し、17歳の時、警官を襲撃し逮捕される。1979年、イスラム革命の始まりと同時に釈放され、政治活動から身を引き、文化活動に転じる。作家、ラジオ・プロデューサーとして活躍。1982年に、中編映画“Nassouh's Repentance”で映画監督としてデビューする。特に1988年の『サイクリスト』でイラン大衆の圧倒的な支持を受け、以後、最高の動員力を誇る人気監督となり現在に至る。国際的にもイランを代表する監督として、極めて高い評価を得ている。日本でも昨年『パンと植木鉢』『ギャベ』『サイレンス』とたて続けに一般公開されヒットを記録した。近年は、映画学校で教鞭をとるかたわら、娘のサミラ・マフマルバフの『りんご』や『ブラックボード/背負う人』、夫人のマルジエ・メシキニのデビュー作「私が女になった日」のプロデュースや脚本、編集を担当する。本作では、実質的なプロデュースと第3話の『ドア』を監督する。アフガニスタンで撮影した最新作“The Sun behind the Moon”は、1999年の本作『キシュ島の物語』に続き、本年度のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された。 |