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RHEINGOLD ラインゴールド

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INTRODUCTION
ジワ・ハジャビはクルド系音楽家のもとに生まれ、ドイツのボンに亡命し音楽教育を受けるが、両親は離婚、底辺生活に。ある日、ストリートでブチのめされたジワはやり返したい一心でボクシングを覚え、カター(Xatar:危険なヤツ)と呼ばれるようになる。ドラッグの売人や用心棒などで金を稼ぐようになり、さらには、金塊強盗をして、世界的指名手配犯となり、収監されたドイツの刑務所内でレコーディングした曲でデビュー、本物の“ギャングスタ・ラッパー”となり、音楽プロデューサーとして成功する。ドイツに実在する音楽プロデューサー、ラッパー、実業家でもあるカターの自伝をもとに、大胆に脚色を施した驚愕の実話。
刑務所でレコーディングしたアルバム「Nr. 415」がドイツのアルバムチャート19位にランクイン、続く2枚のアルバムは1位を獲得、プロデュースする楽曲も軒並みヒット、さらには飲食業、ジュエリーやファッションも手掛けるカター。イランで生まれ、亡命、両親の離婚、貧困を味わいながら、犯罪もいとわずに自身の力で成り上がり、ドイツで知らぬものはいないほどのスーパースターになるまでを描き出す。目まぐるしく転がり続けるカターの人生に驚きながらも、成功へ上り詰める道のりはある種気分爽快! 誰もが初めて体験するスクリューボール・サクセスストーリーが誕生した。
ゴールデングローブ賞外国語映画賞のほか、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンでも主要賞を獲得しているドイツの名匠ファティ・アキン監督最新作。本国ドイツではDCD映画『ブラック・アダム』を抑え動員1位、興行成績は約1000万ドル、アキン監督作品史上最大のヒット作となった。カターが数々の楽曲を映画のために提供するなど、こだわりが満載。台詞の監修にもカターが参加している。
主人公のカターを演じるのは、「悪魔は私の大親友」でヒロインが恋する高校イチのモテ男を演じているエミリオ・ザクラヤ。ミュージシャンでもあるザクラヤは映画内でもラップシーンを演じ、アイドル俳優から脱却している。そのほか、ラッパーSSIOを若手ラッパーのイーノが演じ、リアルラップを披露しているのも見どころのひとつだ。
STORY
イスラム革命により迫害された音楽家の両親にもとに生まれたジワ。最初の記憶は刑務所の中だ。数年後、父が有名な音楽家であることから保護され、ドイツのボンへ亡命する。9歳の時にジワはピアノを習い出す。10年後、父は愛人を作って家を出ていき、ジワは反発してピアノを弾かなくなる。その頃、歌がうまい友人・サミーと出会ってHIPHOPに興味を持つようになる。さらにストリートでのし上がるためにボクシングジムで鍛え、「Xatar(カター:クルド語で“危険”)」として有名になっていく。ラッパー・カナコンダやDJ・マエストロと出会い、音楽の楽しさを知っていくものの、クスリの密売容疑で捕まる。出所後、音楽マネジメントを学び始めるジワだが、稼ぎのために闇組織に入り、なんと金塊強盗を実行!ジワは8年の禁固刑が言い渡されたものの、見張りの目を盗んでレコーディングを行い、アルバムを完成させる。獄中から発売したアルバムはヒット、“ギャングスタ・ラッパー”として、さらに音楽プロデューサーとしても、その名を轟かせていく……。
STAFF
監督・脚本
 
Fatih Akin
ファティ・アキン
1973年8月25日、ドイツ、ハンブルク生まれ。両親はトルコ移民。俳優を志していたが、トルコ人役などステレオタイプな役しか回ってこないことに嫌気がさし、ハンブルク造形芸術大学へ進学。ハンブルク国際短編映画祭で観客賞を受賞した“Sensin-Du bistes!”(95)などの短編を製作。長編初監督作“Kurz und schmerzlos”(98)はマスコミ・観客に熱狂的に迎えられた。その後、ロードムービー『太陽に恋して』(00)、移民である両親の話を収めたドキュメンタリー「ドイツを想う:私たちは戻ることを忘れてしまった」(01)、イタリア系移民の家族を描いた“Solino”(02)を発表。2004年には、『愛より強く』で第54回ベルリン国際映画祭金熊賞をはじめ、ヨーロッパ映画賞など数々の賞に輝き、世界にその名を轟かせた。『クロッシング・ザ・ブリッジ ~サウンド・オブ・イスタンブール~』(05)はトルコ版『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』と評されている。『そして、私たちは愛に帰る』(07)で第60回カンヌ国際映画祭脚本賞とエキュメニカル審査員賞を受賞したほか、数々の賞を獲得した。『ソウル・キッチン』(09)で第66回ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞し、30代にしてベルリン、カンヌ、ヴェネチアの世界三大映画祭主要賞受賞の快挙を成し遂げる。『トラブゾン狂騒曲 小さな村の大きなゴミ騒動』(13)では、祖父母の故郷であるトルコ北東部の小さな村のゴミ騒動を題材にした。
タハール・ラヒムを主演に迎えた『消えた声が、その名を呼ぶ』(14)は第71回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門でヤング審査員特別賞を受賞。『50年後のボクたちは』(16)では大ベストセラー小説「14歳、ぼくらの疾走」を原作に実写映画化を手掛けた。ダイアン・クルーガーを主演に迎えた『女は二度決断する』(17)では第70回カンヌ国際映画祭にてダイアン・クルーガーに主演女優賞をもたらし、第75回ゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞した。つづく『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』(19)は第61回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、賛否両論を巻き起こした。22年にドイツで公開した『RHEINGOLD ラインゴールド』は1000万ドル近い興行成績をマーク、ファティ・アキン作品で最も成功した作品となった。数々の映画祭を席巻し続ける、ドイツを代表する名匠監督である。
Xatar
カター
1981年12月24日イラン北部クルディスタン州のサナンダジュ生まれ。本名ジワ・ハジャビ(Giware Hajabi)。愛称はG。カターはクルド語で「危険」を意味する。ラッパー、音楽プロデューサー、レストラン経営者など様々な顔を持つ。2015年に出版した自伝「Alles oder Nix: Bei uns sagen man, die Welt gehört dir(オール・オア・ナッシング:世界はお前のもの)」をベースに『RHEINGOLD ラインゴールド』は作られた。
*Alles oder Nix Records/Kopfticker Records/Groove Attack TraX/Goldmann Entertainment
カターが創設したレーベル。SSIO、Schwesta Ewa、Mero、Sero el MeroといったHIPHOPミュージシャンが所属している。
CAST
ジワ・ハジャビ/カターGiwar Hajabi / Xatar
 
エミリオ・ザクラヤEmilio Sakraya
1996年6月29日、ドイツ・ベルリン生まれ。9歳から子役としてキャリアをスタート。幼少の頃、音楽、空手、カンフー、パルクールに熱中し、フルコンタクト空手ではドイツ選手権で優勝するほどの腕前を持つ。2010年にモーリッツ・ブライプトロイが出演する映画“Zeiten ändern dich”(ウーリー・エデル監督)で映画デビュー。その後、数々の映画やテレビに出演。大ヒットしたドイツのテレビドラマ“Bibi&Tina”(14-16)シリーズに出演後、「4ブロックス」(17-19)と『ロック・マイ・ハート』(17/ハノ・オルダーディッセン監督)でメインキャストを務めた。主演作も数多く、“Kalte Füße”(18/ウォルフガング・グロース監督)、Netflixオリジナルドラマ「トライブス:明日を拓きし者」(21)、俳優としても活躍しているティル・シュヴァイガー監督作“Die Rettung der uns bekannten Welt”(20)、Amazonスタジオによるドイツ初のオリジナル映画“One Night Off”(21/マーティン・シュライアー監督)など。本作『RHEINGOLD ラインゴールド』の演技により、第25回ヨーロピアン・シューティング・スターに選出された。
ミュージシャンとしても活動し、20年9月18日に1stアルバム「Roter Sand」、22年7月1日には2ndアルバム「1996」をリリースしている。
ジワの父 エグバル・ハジャビEghbal Hajabi
 
カルド・ラザーディKardo Razzazi
1985年3月17日、スウェーデン・ウプサラ生まれ。両親ともに有名なクルド人歌手で俳優のもとに生まれる。2008年にマルメ演劇アカデミーに入学し、学士号を取得、映画や演劇に出演し始める。17年に、自身を投影した一人芝居“ALLT SOM BLEV KVAR”の脚本と演出を手がけた。
代表作にテレビドラマ「HONOUR ~因果の絆~」(19-22)、「PEACEMAKER」(20)、「TOP DOG ―勝者の階段―」(20)、「捜査官カタリーナ・フス」(21)、映画“SUEDI”(21/マヌエル・コンチャ監督)などがある。
ジワの母 ラサルRasal
 
モナ・ピルザダMona Pirzad
1984年1月16日、イラン・テヘラン生まれ。2歳からドイツに移住し、ベルリンにあるシャルロッテンブルク演劇学校で学んだ後、さまざまな映画やミュージックビデオに出演。2012年、映画“UMMAH - UNTER FREUNDEN”(ジュネイト・カヤ監督)で、映画デビュー。女優カロリーネ・ヘルフルトが初監督した短編映画“MITTELKLEINER MENSCH”(12)に出演後、多くのヘルフルト監督作品に参加している。15年、米独英合作映画「ヒットマン:エージェント47」(アレクサンデル・バッハ監督)に出演。17年、ドイツ・イラン合作のコメディ“LIEBE AUF PERSISCH”(フロリアン・バクスマイヤー監督)に主演し、生まれ故郷のイランを訪れた。19年、出演したNetflixシリーズ「弔辞はいかが?」がGerman Television Awardで最優秀コメディシリーズ賞を受賞。20年以降は新たな活動として、世界中から様々なクリエイティブな職業の女性が集まり製作やブッキングを行う“WUMANAS”に参加している。ドイツ語、英語、スペイン語、ペルシャ語と語学が堪能。
マエストロMaestro
 
デニス・モシットDenis Moschitto
1977年6月22日、ドイツ・ケルン生まれ。イタリア人の父とトルコ人の母のもとに生まれる。学生時代から俳優の仕事を始め、『暗い日曜日』(99/ロルフ・シューベル監督)で映画デビュー。テレビドラマにも度々出演し、オムニバス映画「ドイツ2009-13人の作家による短編」(09)の一篇、ファティ・アキン監督が手掛けた“Der Name Murat Kurnaz”にも出演。ファティ・アキンが脚本を担当した『ソウル・キッチン』の前身ともいえる“Kebab Connection”(04/アノ・サオル監督)、モーリッツ・ブライプトロイと共演した“CHIKO”(08/Özgür Yildirim監督)に主演。ファティ・アキン監督作品『女は二度決断する』(17)ではダイアン・クルーガー演じるカティヤを手助けする弁護士を演じた。23年には“Shock”で監督デビューも果たした。
ミランMiran
 
アルマン・カシャニArman Kashani
サミーSamy
 
フセイン・トップHüseyin Top
シリンShirin
 
ソゴル・ファガーニSogol Faghani
COMMENT/REVIEW
敬称略/順不同
いつも時代に喧嘩を売ってきた
“我らのファティ・アキン”が帰ってきた。
バイオレンスとユーモアが同居する
POPでダークな青春伝記ノワールを引っ提げて。
これはアキン監督が、
映画のリリック(lyric)で
“ライム(rhyme)”と“フロウ(flow)”を
フリースタイル(freestyle)で謳いあげた
“ラップ(rap)”・オデッセイだ。
これまでのファティ映画全部入りで、高純度!
どこかに潜んでいる希少な”痛さ”は、溶けやすく、
観客の中に流れては固まり、頑固に留まる“黄金”のようだ。
小島秀夫
ゲームクリエイター
ラップミュージックの偉大さが、
またひとりのラッパーによって証明された。
その光は、どんなルーツを持とうと、
どんなに深い悲しみのどん底にいようと、
上を見続ける者に降り注ぐ。
「俺はまだまだこんなもんじゃないだろ?」
と強く思わせてくれる、そんな映画でした。
木村昴
声優
家族との絆の描かれ方が素晴らしく、
紡がれた物語からXatarの圧倒的なバックボーンにのめり込み、
その先で生まれた音楽に痺れました。
稲葉友
俳優
すさまじい人生だ。
だけど、どこにいても歌は、詩は書ける。
好きで身につけたラップは自分を裏切らない。
そのことに感動する。
入江悠
映画監督
序盤は社会派映画、
途中から『ストレイト・アウタ・コンプトン』www

こんなファニーな映画はちょっとない。
樋口毅宏
作家
寄り道ばかりの波瀾万丈な運命を憎まず、
荒々しさまで鋭く貫く。
他人の人生でこれ程までに挑発され
興奮したことがあっただろうか。

枠にはまらない青春の可能性を感じる映画だ。
テラシマユウカ
GANG PARADE
法治”に属することが出来ない人たちはどう生きるか?
自分たちの掟で生きていくしかない。
母から継承した勇気と強靭な意志、
クズな父親から継承した音楽の才能をもとに
仲間たちと生き抜くカターのヒップホップ哲学!
ダースレイダー
ラッパー
生まれた場所や家庭によって、
一度は闇に生きざるを得ない者がいる。
気を抜けば死ぬような日々の中で
つかみ取った眩い音と栄光は、
誰かの犠牲を伴うものだったとは思う。
だからといって我々は「過去」を理由に
簡単に人を葬り去ってよいのだろうか。
鈴木涼美
作家
映画でしかあり得ないような、
ドイツでは誰もが知るラッパーXatarの
衝撃的なライフストーリーが映画化。
スリルも笑いもたっぷり。
これぞリアル!ラップファンは必見!
Blumio
ラッパー
様々な逆境に立ち向かう
不器用な主人公に最後まで魅了されました。
彼の生き様全てがリアル。
音楽は人を救うためのものだったんだ、
と思い出させてくれる最高の映画でした。
EDWARD(我)
アーティスト
良い子も悪い子も真似できない
壮絶で強烈なスターの誕生譚!

銃声と音楽が鳴り響く人生で、
血だらけで成り上がっていく男の生き様に震えた。
沖田遊戯
芸人/映画YouTuber
タフなストリートライフと
シリアスな移民のリアルを。
ライムとビートに乗せて描く
ヒップホップ映画だ。

実話を元にしたスリリングかつ
リリカルなヒューマンドラマが胸を打つ。
Jun Fukunaga
ポップカルチャージャーナリスト
イラン生まれドイツ育ち、移民の仲間は大体友達。
暴力とドラッグにまみれても止まない。
音楽への愛とラッパーになる夢。
ワイルドな生き方を選ぶしかなかった男が
「黄金」を掴むまでの壮絶で破壊的な奮闘記。
ビニールタッキー
映画宣伝ウォッチャー
力が人生を曲げ、力で人生を延ばす。
音楽が生き方を変えるのではなく、
音楽で生き方をを変える。

ストリートだけでは得られない、抗いの音に体が揺れた。
氏家譲寿(ナマニク)
文筆業/映画評論家
Xatarの力強いラップの裏にある
過酷で破天荒な生き様。
それをドライブ感溢れる編集で
前のめりに描き切る。

自伝の結末をどこで区切るか。
その一つの答えが本作のラストにある。
人間食べ食べカエル
人喰いツイッタラー
まるでジェットコースター!
GQ Itaria
猛攻撃のようなエネルギーと強度。
青春ドラマ、犯罪もの、ラブストーリー、
コメディ、スターラッパーのサクセスストーリー……
すべてを兼ね備えた映画。
SCREEN DAILY
徹底的に面白い!
難民からギャング、そしてミュージシャン…
Xatarの人生はフィクションよりも奇想天外だ。
笑いと拍手に包まれる。
Xatarを演じるザクラヤは自信に満ち溢れている。
自意識過剰でない彼の存在はシーンに温かみと真実味を与える。
彼の演技を応援せずにいられない。
あっという間の140分。
感情が揺さぶられる。
The Film Stage
確かな説得力を持った非常に現代的なギャング映画。
ラップやR&Bを見事に使い、野蛮な獣を手なずける。
DEADLINE
独創的で、エネルギッシュで、口が悪く、ジャンルにとらわれない。
『RHEINGOLD ラインゴールド』によって、ファティ・アキンの信頼が続く。
Fotogramas
エネルギッシュで奇想天外、そして意図的に粗雑。
その無作法ゆえに、暴力と麻薬密売にまつわる人物のピカレスクは、
新しい時代と新しい人々のための
ワーグナー・オペラのような真摯さに貫かれている。
CINEMANIA
ドイツの伝説的ラッパーXatar、彼の人生は あまりに破天荒。
その胆力は滑稽で、運命を挑発し、ことごとく隙を突く。
SORTIR A PARIS
『RHEINGOLD ラインゴールド』はガイ・リッチー作品を彷彿とさせる。
裏社会を粋なテストステロンの心臓発作を誘発するようなパレードに変える、
スピード感あふれるハイテンションな作品だ。
EL PAÍS
Xatarの人生を映画で語れるのはファティ・アキンしかいない!
cineuropa
100%アキン印映画。
母国ドイツの持つ汚さ、不快さを、
称賛に値するほど執拗なまでに描き出す。
典型的なハリウッドの伝記映画の型から逃れることに成功している。
ESPiNOF
クルド難民の物語、クライムもの、タランティーノ風、
ガイ・リッチー風、スコセッシ風、Xatarの伝記……
『RHEINGOLD ラインゴールド』はこれらすべてを内包している。
刑務所映画であり、贖罪の物語であり、
青春小説であり、政治的寓話でもある。
爆発的で暴力的なリズムで語られる、
信じがたい実話だ。
MYmovies.it
最も価値あるファティ・アキン監督作品のひとつ。
movieplayer.it