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監督・音楽:青山真治

1964年7月13日生まれ、福岡県出身。生まれ故郷の北九州市を舞台にした『Helpless』(96)で長編映画デビュー。 『チンピラ』(96)、『冷たい血』(97)、『シェイディー・グローヴ』(97)などを経て、2000年の『EUREKA ユリイカ』で第53回カンヌ国際映画祭にて国際批評家連盟賞とエキュメニック賞をダブル受賞。この作品はデビュー作の『Helpless』に続いて再び北九州市が舞台となっており、07年の『サッド ヴァケイション』(07)と合わせて「北九州サーガ3部作」と呼ばれている。11年に発表した『東京公園』はロカルノ国際映画祭金豹賞(グランプリ)審査員特別賞を受賞した。
そのほかの監督作に、『路地へ 中上健次の残したフィルム』(00)、『月の砂漠』(01)、『秋聲旅日記』(03)、『レイクサイド マーダーケース』(04)、『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(05)、『こおろぎ』(06)などがある。
自作の音楽も多く作曲(山田勳生との共作)しており、本作でも山田と共に手がけている。また、01年に発表したノベライズ小説「ユリイカ EUREKA」で第14回三島由起夫賞を受賞、以後は小説家としても活躍。さらに11年には「グレンキャリー・グレン・ロス」で舞台演出にも進出し、今年は「私のなかの悪魔」を上演した。

脚本:荒井晴彦

1947年生まれ、東京都出身。季刊誌『映画芸術』の編集・発行人。若松プロの助監督を経て、77年の『新宿乱れ街 いくまで待って』で脚本家デビュー。以降、『赫い髪の女』(79/神代辰巳監督)、『キャバレー日記』(82/根岸吉太郎監督)など数々の日活ロマンポルノの名作の脚本を執筆。以降、日本を代表する脚本家として活躍し、キネマ旬報脚本賞を、『Wの悲劇』(84/澤井信一郎監督)、『リボルバー』(88/藤田敏八監督)、『ヴァイブレータ』(03/廣木隆一監督)、『大鹿村騒動記』(11/阪本順治監督)で4度受賞した。その他脚本を手がけた作品に、『神様のくれた赤ん坊』(79/前田陽一監督)、『嗚呼!おんなたち 猥歌』(81/神代辰巳監督)、『遠雷』(81/根岸吉太郎監督)、『探偵物語』(83/根岸吉太郎監督)、『KT』(02/阪本順治監督)、『やわらかい生活』(06/廣木隆一監督)、『戦争と一人の女』(13/井上淳一監督)など。97年『身も心も』では脚本・監督を務めた。

プロデューサー:甲斐真樹

1965年生まれ、福岡県出身。96年、青山真治監督作『チンピラ』をプロデュ-ス以降、97年『WiLd LIFe』、『冷たい血』といった青山作品を連続的にプロデュ-スする。00年『カオス』(中田秀夫監督)を製作。また、00年『豚の報い』(崔洋一監督)、02年『水の女』(杉森秀則監督)、03年『花』(西谷真一監督)、04年『血と骨』(崔洋一監督)に参加。05年、株式会社スタイルジャムを設立後、『パビリオン山椒魚』(06/冨永昌敬監督)、『転々』(07/三木聡監督)、『サッド ヴァケイション』(07/青山真治監督)、『たみおのしあわせ』(08/岩松了監督)、『eatrip』(09/野村友里監督)、『色即ぜねれいしょん』(09/田口トモロヲ監督)、『東京プレイボーイクラブ』(11/奥田庸介監督)をプロデュースする。

アソシエイトプロデューサー:佐藤公美

1967年生まれ、東京都出身。立教大学卒業後、助監督、製作デスクなど経て、青山真治監督の劇映画デビュー作『Helpless』(96)で衣装、スクリプターを務める。以降、『WiLdLIFe』(96)では青山監督との共同脚本、スクリプター、『シェイディ・グローヴ』(99)ではプロデューサー、共同脚本、スクリプター、『EUREKA ユリイカ』(00)ではアシスタントプロデューサー、スクリプターを兼任するなど、多くの青山作品に携わっている。98年ブランディッシュ設立。プロデューサーとして『路地へ』(01/青山真治監督)、アソシエイトプロデューサーとして『ありがとう』(06/万田邦敏監督)、『ACACIA−アカシア−』(08/辻仁成監督)、ラインプロデューサーとして『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(05/青山真治監督)、『接吻』(06/万田邦敏監督)などがある。

撮影:今井孝博

1970年生まれ、東京都出身。撮影助手として、『サッド ヴァケイション』(07/青山真治監督)などさまざまな作品に携わったのち、08年に短編オムニバス『R246STORY』(浅野忠信、須藤元気、ユースケ・サンタマリア監督)でカメラマンとなる。その他の作品に『南の島のフリムン』(09/ゴリ監督)、『eatrip』(09/野村友里監督)、『東京プレイボーイクラブ』(12/奥田庸介監督)、『同じ星の下、それぞれの夜〈ニュースラウンジ25時〉』(12/冨永昌敬監督)、本年9月21日公開の『凶悪』(白石和彌監督)、TV「スパイダーズなう」(12/青山真治監督)、BeeTV「最上のプロポーズ」(13/青山真治監督)などがある。

照明:松本憲人

1969年生まれ、京都府出身。これまで携わったおもな作品に『星砂の島のちいさな天使~マーメイドスマイル』(10/喜多一郎監督)、『女たちは二度遊ぶ』(10/行定勲監督)、『デッドボール』(11/山口雄大監督)、『メンズエッグ・ドラマーズ』(11/山口雄大監督)、『センチメンタルヤスコ』(12/堀江慶監督)、『東京プレイボーイクラブ』(12/奥田庸介監督)、『ツナグ』(12/平川雄一朗監督)、本年9月28日公開の『謝罪の王様』(13/水田伸生監督)などがある。また照明助手としての作品に『サッド ヴァケイション』(07/青山真治監督)、『今度は愛妻家』(09/行定勲監督)、『ノルウェイの森』(10/トラン・アン・ユン監督)など多数。

音響:菊池信之

1945年生まれ、栃木県出身。代表作として、『阿賀に生きる』(92/佐藤真監督)、『書かれた顔』(95/ダニエル・シュミット監督)、『M/OTHER』(99/諏訪敦彦監督)、『大いなる幻影』(99/黒沢清監督)、『チーズとうじ虫』(05/加藤治代監督)、『神童』(07/萩生田宏治監督)、『長江に生きる 秉愛の物語』(07/フォン・イェン監督)、『俺たちに明日はないッス』(08/タナダユキ監督)、『私は猫ストーカー』(09/鈴木卓爾監督)、『かぞくのくに』(12/ヤン・ヨンヒ監督)、『ライク・サムワン・イン・ラブ』(12/アッバス・キアロスタミ監督)、『ペタル ダンス』(13/石川寛監督)など多数。『EUREKA ユリイカ』(00)、『レイクサイド・マーダーケース』(04)、『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(05)、『サッド ヴァケイション』(07)、『東京公園』(11)など青山真治作品の多くを手がけている。

美術:清水 剛

1960年生まれ、神奈川県出身。『さよならジュピター』(84/橋本幸治監督)、『スウィートホーム』(89/伊丹十三監督)などの美術助手を経て、91年『電影少女 VIDEO GIRL AI』(金田龍監督)でデビュー。その他の作品に、『地獄の警備員』(92/黒沢清監督)、『催眠』(99/落合正幸監督)、『ウォーターボーイズ』(01/矢口史靖監督)、『笑の大学』(04/星護監督)、『ローレライ』(05/樋口真嗣監督)、『私は貝になりたい』(08/福澤克雄監督)、『BRAVE HEARTS海猿』(12/羽住英一郎監督)など。『冷たい血』(97)、『シェイディー・グローヴ』(99)、『EUREKA ユリイカ』(00)、『サッド ヴァケイション』(07)、『東京公園』(11)など数多くの青山真治作品に参加している。

音楽:山田勳生

1958年生まれ、神戸市出身。『シェイディー・グローヴ』(99)、『EUREKA ユリイカ』(00)、『東京公園』(11)など青山真治作品の音楽を多く手がける。その他の作品に、『この窓は君のもの』(94/古厩智之監督)、『赤い犯行 夢の後始末』(97/サトウトシキ監督)、『夜の足跡』(01/万田邦敏監督)、『夢なら醒めて・・・』(02/サトウトシキ監督)、『YUMENO』(04/鎌田義孝監督)、『戦争と一人の女』(13/井上淳一監督)などがある。多様な弦楽器を用いて織りなす印象派的で深い空間のプロデュースに定評がある。

編集:田巻源太

自主映画、商業映画の制作部助手から映画編集に携わる。これまで手がけた作品に、『パンドラの匣』(09/冨永昌敬監督)、『乱暴と待機』(10/冨永昌敬監督)、『重なり連なる』(11/池田千尋監督)や、富田克也、真利子哲也、冨永昌敬らによるオムニバス映画『同じ星の下、それぞれの夜』(12)などがある。

ヘアメイク:田中マリ子

これまで手がけた作品に、『地下鉄に乗って』(06/篠原哲夫監督)、『酒井家のしあわせ』(06/呉美保監督)、『THE有頂天ホテル』(06/三谷幸喜監督)、『ミッドナイトイーグル』(07/成島出監督)、『象の背中』(07/井坂聡監督)、『私は貝になりたい』(08/福澤克雄監督)、『バブルへGO』(07/馬場康夫監督)、『Flowers』(10/小泉徳宏監督)、『八日目の蝉』(11/成島出監督)、『東京公園』(11/青山真治監督)、『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(11/成島出監督)、『キツツキと雨』(12/沖田修一監督)、『終の信託』(12/周防正行監督)、『横道世之介』(13/沖田修一監督)、『草原の椅子』(13/成島出監督)など多数。青山真治作品は『チンピラ』(96)以降本作に至るまで、ほぼ全作に関わっている。

衣装:篠塚奈美

文化服装学院スタイリスト科卒業。主な作品に、『ピンポン』(02/曽利文彦監督)、『いま、会いにゆきます』(04/土井裕泰監督)、『西の魔女が死んだ』(08/長崎俊一監督)、『ノルウェイの森』(10/トラン・アン・ユン監督)、『アントキノイノチ』(11/瀬々敬久監督)、『劇場版 神聖かまってちゃんロックンロールは鳴り止まないっ』(11/入江悠監督)、『ヘルタースケルター』(12/蜷川実花監督)など。青山真治監督作品は『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(05)、『サッド ヴァケイション』(07)、『東京公園』(11)に続いて4作品目。

©田中慎弥/集英社・2013 『共喰い』製作委員会