Bitters End
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『少年と砂漠のカフェ』
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ストーリー < 少年と砂漠のカフェ
BITTERS END shopping gallary

砂漠の真ん中にある小さな町デルバラン――
その昔、愛する人のため家を捨ててきた恋人たちは、この町へとやってきて身を隠した。
そんな恋人たちが会う場所として、デルバランのカフェはこの土地に建てられた。
しかし今では、 このカフェを訪れるのは、密輸商人、違法労働者、麻薬密売人たちである。
このカフェへ、キャインという名の少年がやってくる。

もう大丈夫 ひとりじゃないから

●アフガニスタンとの国境に近いイランの小さな町デルバラン。14歳の少年キャインは、戦火の故郷を後に、国境を越えてやってきた。ささやかなカフェを営む年老いた夫婦のもとに流れついたキャインは、息子のように扱ってくれる彼らに応えるため、草むしりや水汲み、買い出しや給仕の仕事と、一生懸命働く。そんな暮らしの中で、キャインは今まで味わったことのなかった愛情を感じるのであった。しかしある日、警官がカフェにあらわれキャインを不法入国者として逮捕してしまう。

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●『少年と砂漠のカフェ』は、家族から離れて見知らぬ土地で働かなければならない、アフガン難民の少年キャインの日常を綴ってゆく。普通の子供には辛い仕事も、祖国での測りしれない苦難を経験しているキャインにとっては、何の苦労もない。文句ひとつ言うことなく黙々と働く。子供でありながらも、生き抜いてゆく術を自然と身につけ、大人と対等にやりあう。決して寂しさや哀しみを表に見せることなく、生きることに懸命なキャイン。そんな彼の健気にもたくましい姿は、観るものすべての心を震わせることだろう。

●頼れる人もなくひとりで生きてきたキャインは、カフェでの生活の中で、初めて人の優しさにふれる。そして、かたくなに閉ざしていた心を少しずつ開いてゆく。老夫婦との間に生まれる親子のような絆や、カフェに出入りする人々との交流。お互いがお互いを必要としていたかのように、彼らは家族的な関係を築いてゆく。いつしか、キャインにとってカフェは心のよりどころとなってゆく。

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