Director Profile

デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン

デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン
Deniz Gamze Ergüven

1978年6月4日、トルコ・アンカラ生まれ。フランス、トルコ、アメリカをまたぎ、非常に都会的に育った。熱心なシネフィルであり、ヨハネスブルグ大学で文学、同大学院修士でアフリカの歴史を専攻後、フランス国立映画学校(La FEMIS)の監督専攻で学んだ。卒業制作の「Bir Damla Su (Une goutte d’eau)」はカンヌ国際映画祭のオフィシャル・セレクションで上映され、ロカルノ映画祭のレオパーズ・オブ・トゥモロー賞を受賞した。ヴェールを被っ た女性がガムを噛むショットから始まるこの19分の短篇映画は、若いトルコ人女性(監督自ら演じている)が、家父長的な考え方と彼女のコミュニティにいる 男性の権威主義に反抗する物語である。
フランス国立映画学校卒業後、1992年のロサンゼルス暴動のサウス・セントラルを舞台にしたデビュー作の制作に取りかかった。「Kings」と題された企画は、Emergence、シネフォンダシオン・ワークショップ、サンダンス脚本ラボに選出されたが現在休止中。
イスタンブールから600km離れた北トルコのイネボルで撮影が行われた長編デビュー作『裸足の季節』は、2015年カンヌ国際映画祭監督週間に出品されるや各国プレスから絶賛され、ヨーロッパ・シネマ・レーベル賞を受賞。その後、世界中の映画祭を席巻し続け、ついにはトルコ出身の女性監督によるトルコ語 作品ながら、同年のカンヌ映画祭パルムドール受賞作『ディーパンの闘い』(16/ジャック・オディアール監督)などの並みいる強豪を押しのけてアカデミー 賞®フランス映画代表に選ばれ、ついには同外国語映画賞にノミネートされるという快挙を成し遂げた。自国語以外の作品がフランス代表となったのは『黒いオルフェ』(59/マルセル・カミュ監督)以来、実に56年ぶり2度目である。


2006年 Mon trajet préféré (短篇)
2006年 Bir damla su (Une goutte d’eau)(短篇)
2015年 裸足の季節

第88回アカデミー賞® 外国語映画賞ノミネート
第73回ゴールデングローブ賞 外国語映画賞ノミネート
第68回カンヌ国際映画祭 ヨーロッパ・シネマ・レーベル賞
第41回セザール賞 第一回作品賞/脚本賞/音楽賞/編集賞
第21回リュミエール賞 作品賞/撮影賞/新人女優賞
第28回ヨーロッパ映画賞 ディスカバリー賞
第87回ナショナル・ボード・オブ・レビュー 表現の自由賞
第46回インド国際映画祭 主演女優賞
第30回ゴヤ賞(スペイン・アカデミー賞) 最優秀ヨーロッパ映画賞
第21回サラエヴォ映画祭 グランプリ/主演女優賞/観客賞
第6回オデッサ国際映画祭 グランプリ/監督賞
第51回シカゴ国際映画祭 観客賞(外国語映画部門)
第23回ハンブルク映画祭 アート映画賞
第5回サハリン国際映画祭 グランプリ/審査員特別賞(主演女優)
第60回バリャドリッド国際映画祭 観客賞/準グランプリ/
新人監督賞/国際批評家連盟賞/ヤング審査員賞
第56回テサロニキ国際映画祭 観客賞
第8回ラックス賞
第16回AFIフェスト 観客賞(新人監督部門)
第27回パームスプリングス国際映画祭 観るべき10人の監督選出
第14回ダブリン国際映画祭 作品賞
第26回ストックホルム映画祭 脚本賞
第12回セビリア・ヨーロッパ映画祭 観客賞
第24回フィラデルフィア映画祭 第1回作品賞
第12回グラスゴー映画祭 観客賞

絶賛コメント、続々到着!