• イントロダクション
  • ストーリー
  • キャスト
  • スタッフ
  • クレジット

監督

監督・脚本 坪田義史

監督・脚本 坪田義史

1975年神奈川県出身。多摩美術大学在学中に制作した映画『でかいメガネ』(00)が、映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル2000」でグランプリを受賞。その後、70年代に「月刊漫画ガロ」などで活躍した安部慎一の傑作を映画化した『美代子阿佐ヶ谷気分』(09)で劇場デビューを果たす。虚構と現実を微妙なタッチで描いた唯一無二の作風は、第39回ロッテルダム国際映画祭コンペティション部門「VPROタイガー・アワード」選出を皮切りに、第46回ペサロ映画祭(イタリア)審査員特別賞、第4回シネマデジタルソウル映画祭(韓国) 批評家連盟賞・観客賞、第30回ポルト国際映画祭(ポルトガル)特別賞・最優秀脚色賞受賞など数々の映画祭を席巻、海外でも高い評価を受けた。同作で主演女優の町田マリーを第31回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞に導くなど、国内外から最前衛な新鋭として賞賛された。2012年は文化庁在外芸術家派遣によりニューヨークと日本で活動していた。

インタビュー

撮影:芦澤明子(あしざわ・あきこ)

1951年生まれ。東京都出身。日本映画撮影監督協会(J.S.C.)所属。青山学院大学卒業後、伊東英男氏などの助手を経て、82年撮影者として独立。『わが母の記』(12/原田眞人監督)では、第67回毎日映画コンクール撮影賞、第36回日本アカデミー賞優秀撮影賞を受賞。主な映画作品に、『きみの友だち』(08/廣木隆一監督)、『トウキョウソナタ』(08/黒沢清監督)、『南極料理人』(09/沖田修一監督)、『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』(14/矢口史靖監督)、『滝を見に行く』(14/沖田修一監督)、『岸辺の旅』(15/黒沢清監督)、『さようなら』(15/深田晃司監督)など。

照明:市川徳充(いちかわ・とくじゅう)

1966年生まれ。愛知県出身。立命館大学在学中より自主映画の制作に加わり、撮影を担当。ライティングの魅力に惹かれ、プロの世界へ入る。『蝉祭りの島』(00/木下惠介監督)で照明技師デビュー。代表作に映画『きょうのできごと』(04/行定勲監督)、『トウキョウソナタ』(09/黒沢清監督)、『TOKYO!(SHAKINGTOKYO)』(08/ポン・ジュノ監督)、『なくもんか』(09/水田伸生監督)、『パレード』(10/行定勲監督)、『円卓こっこひと夏のイマジン』(14/行定勲監督)、『海月姫』(14/川村泰祐監督)などがある。

抽象映像監督:牧野 貴(まきの・たかし)

1978年生まれ。東京都出身。日本大学芸術学部映画学科卒業後、単独で渡英。映像作家ブラザーズ・クエイに師事し、照明と映画音楽について学ぶ。帰国後はカラーリストとして活躍する一方、フィルム、ヴィデオを駆使した実験的要素の極めて高い有機的な映画を制作。 またジム・オルークなどの前衛音楽家との共同作業でも、世界的に高い評価を獲得。各国の映画祭や美術館などで上映され絶賛される。12年ロッテルダム国際映画祭コンペティション短編部門で「Generator」が日本人初となるタイガーアワードを受賞。その他国際映画祭での受賞多数。 09年には上映組織「+」(プラス)を立ち上げ、日本で紹介される事の無かった前衛映画の上映を行う。

脚本:澤井香織(さわい・かおり)

1978年生まれ。東京都出身。武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業後、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻脚本領域修士修了。大学院在学中に、研究科生たちが映像化した伊坂幸太郎原作『ラッシュライフ京子編』(09/野原位監督/主演:寺島しのぶ)、修了制作『よるのくちぶえ』(09/遠山智子監督)で脚本を務める。

劇中絵画:下條ユリ(しもじょう・ゆり)

東京都三鷹市生まれ。イラストレーターとして全盛期を迎えた96年に渡米し、画家として海外を中心に活動。2014年に京都にアトリエを開設し、NYと京都を拠点に創作活動を続ける。2013~2014年には日本では約11年ぶりの個展 『メメント・モリ(Memento Mori)』を開催し、京都、東京を巡回。2016年には『墨と朱』シリーズの巡回展をNYを皮切りにスタートする。主な著書に自伝『ちいさならくがき』(ビクターブックス刊/たまうさぎbooksにて復刊)。

原作:アンソニー・ドーア Anthony Doerr

1973年アメリカ・オハイオ州クリーヴランド生まれ。短篇集『シェル・コレクター』でデビューし、O・ヘンリー賞、バーンズ&ノーブル・ディスカバー賞、ローマ賞、ニューヨーク公共図書館ヤング・ライオン賞ほか多数の賞を受ける。本作の原作は同名短編集に収録された「貝を集める人」。『メモリー・ウォール』はニューヨーク・タイムズ紙、ボストン・グローブ紙、サンフランシスコ・クロニクル紙で「2010年の注目の一冊」に選ばれている。最新作「All the Light We Cannot See」は2015年度のピューリッツァー賞フィクション部門を受賞している。アイダホ州在住。

音楽:ビリー・マーティン Billy Martin

1963年アメリカ・NY生まれ。ドラマー/パーカッショニスト、作曲家、映像作家、彫刻家、ビジュアル・アーティスト。高校在学中に音楽理論を学び、チャック・マンジョーネ・グループに4年間在籍後ラウンジ・リザーズに参加。1991年結成のジャズ・ファンク・バンド“メデスキ,マーティン&ウッド(MMW)”では、独特な世界観で、絶大な人気を誇る。映画音楽を手がけるほか、『マップ・トゥ・ザ・スターズ』(14/デヴィッド・クローネンバーグ監督)のサウンドトラックに参加。また、MMWの楽曲は『ゲット・ショーティ』(96/バリー・ソネンフェルド監督)で「Chubb Sub」、『エンド・オブ・バイオレンス』(98/ヴィム・ヴェンダース監督)で「Disrobe」が使用されている。