Bitters End
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『プラットホーム』
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解説 < プラットホーム
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ポップ・ミュージックによって
切り取られる時代の変遷。

●『プラットホーム』で描かれる“時代の変化”は、政治的、社会的な大きなできごとや事件ではなく、若者たちを魅了するポップ・ミュージックやファッションの変遷を通して切り取られる。劇団の出し物も、毛沢東主席を讃える芝居から、フラメンコ、そして、ブレイクダンスやロックミュージックへと変化してゆく。80年代半ばから、テレサ・テンの歌や「ジンギスカン」など、台湾や香港のヒット曲がラジオから流れ出す。若者たちは、こぞってそれを聴くようになる。 「変わり続ける時代を、“歴史”ではなく“気配”で描きたかった」と語る賈樟柯(ジャ・ジャンクー)は、普通の人々の日々の暮らしに中に起こる些細なできごとの積み重ねから、激変する社会が作り出す"時代"の姿を照らし出してゆく。

●『プラットホーム』はまた、同時にロードムービーでもある。文化劇団のメンバーは、バスやトラックの荷台に乗り、巡業先の町へと向かって旅をしていく。劇団のあり方が変化する中で、彼らが手に入れるのは、自分たちの生き方を模索する「自由」だ。それはまた、新しい自分を見つける旅への出発でもある。地方の小さな町汾陽から、さらに小さな町を回り、彼らは悩み、迷いながら、一緒にいることから踏み出し、自らの一歩を決めて、歩き出していく。

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