山河ノスタルジア
「三角関係の縺れ」「母子の別離」「父子の確執」「望郷の念」、まるで歌のテーマのよう。
国は違えど何処も人間の苦悩は似たものなのだと改めて教えられました。 
                  八代 亜紀さん(歌手)
甘美な郷愁
とめどなくあふれる想い
気づけば、温かな涙が頬をつたう
これは、感情をもった「人生」という「映画」だ。
                  河瀨 直美さん(映画監督)
母を演じるチャオ ・タオ … 彼女の何とも言えない独特なお芝居に釘付けになる。
孤独な母の思いが静かに哀しく愛おしく染み入ってくる。
ジャ・ジャンクー監督の眼差しに震えた。
                  竹中 直人さん(俳優・映画監督)
今まで監督の作品はずっと見続けてきていましたが、
今回、ラストで初めて涙を流しました。傑作!
                  池松 壮亮さん(俳優)
これまでの日本の国を見ている様でした。
急速な経済発展の陰で、壊れてゆく価値観、変わりゆく人の心。
それでも人は一途な愛に本当の自分を見つけ出そうとする。
痛々しくもあるこの人間ドラマに共感しました。
                  南 こうせつさん(フォークシンガー)
時間にさらされ変わるもの、時間を貫いて変わらないもの。
ジャ・ジャンクーのまなざしに触れるとき、
私たちもまた感情のいちばん深いところにある懐かしい風景へと連れ戻される。
                  小野 正嗣さん(作家)
青い季節、若者は彼の地に夢を見る。人生の答え合わせなど考えもせず。
彷徨う魂に帰る場所が残されていれば、それを幸福と言うのだろう。
ジャ・ジャンクーのミューズ、チャオ・タオの瞳は、この26年に渡る叙情詩を河の流れの如く、
私達の心の深部に語りかける。
                  南 果歩さん(女優)
125分で、何人ぶんかの人生を生きたような気分になった。
単純な意味での幸せな人は、一人も出てこない。そこがリアル。
辛さが深さに変わる瞬間を味わうこと、それが人生の醍醐味なのかもしれない。
                  俵万智さん(歌人)
餃子を包む=幸せを包む、という意味もあるそうです。
すべての想いをやさしく包みこんだ餃子。
永遠には続かないからこそ、今この一瞬を…。
痛いほど伝わります。
                  コウケンテツさん(料理研究家)
時間を超え海を越えて
聞きたい心には届く希望
Go West~♪ だからこの曲なんですね
                  風吹 ジュンさん(女優)
人は出会い、別れ、それぞれの場所で生きていく。
それが、こんなにも切なく、こんなにも愛おしいとは…。
これは私が人生を重ね合わせることができた初めての映画かもしれない。
                  長倉 洋海さん(写真家)
砂埃、夕闇に燃える火、ディスコ、そしてお馴染みのキャスト。
多くの要素がデジャヴとなって押し寄せる。
だけど突然見慣れない真新しいものも現れて、いつも通りぼくを驚かせてくれる。
ブレない、それでいて常に革新的なジャ・ジャンクーをこれからもずっと観ていたい。
                  cero 髙城 晶平さん(ミュージシャン)



刺激的!ジャ・ジャンクーは革新的なドラマを紡ぎ、新しい高みに到達した。
                  ガーディアン(英)
世代を超えたこの物語には、重厚な力がある。
                  テレグラフ(英)
チャオ・タオがただただ素晴らしい!思いがけない孤独の中にも幸せを見つける女性を見事に演じている。
                  ヒットフィックス(米)
壮大な野望と、深く心に響くヒューマニズムを感じさせる!
                  ヴァラエティ(米)
痛いほどの感情の奥深さと、場所に対する並外れた感覚を持つ映画。
                  ハリウッド・リポーター(米)
本作は、記憶と忘却の映画人ジャ・ジャンクーの偉大な業績である。
                  ラ・クロワ(仏)
現存する映画人の中で、ジャ・ジャンクーが最もすぐれた監督の一人であることは、もはや誰の目にも明らかだ。 フォークナーのヨクナパトーファ、プルーストのフォーブルグ・サン=ジェルマン、 溝口健二による江戸時代日本のような夢物語が我々を捕らえて離さない。
                  リベラシオン(仏)
家族関係の崩壊というテーマを、上質なメロドラマの詰まった宝石箱のように取り扱う… それが『山河ノスタルジア』の秀でた魅力であり、非常に野心的に構築されている。
                  アヴォワール=アリール(仏)
人間味の失われる未来、そして映画を造り上げた先人達の鮮烈な視線からの憂鬱、その間で起こるプロットの転換。それにより、この作品は感情の高嶺へと昇華されている。
                  プルエール(仏)
この贅の尽くされた一大絵巻からは、哀しみよりも身震いを感じる。
                  テレラマ(仏)