Bitters End
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『陽のあたる場所から』
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解説 < 陽のあたる場所から
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もが心にもろさを持ち合わせ、きっと一人では生きていけないこの世界で、誰かを思いやり、誰かと深く分かり合おうとすることの大切さ。そこから生まれる一筋の希望が、世界中の観客の心を温かく包み込んでいます。

しもあなたの身近に、心に病を持つ人がいたら、どう向き合いますか?「私を助けて」そんな声を聞いたなら、あなたはどうするでしょうか?『陽のあたる場所から』はそんな心の叫びを聞き、ただ相手を救いたい、そう一心に願い行動を起こした若い女医の心の軌跡を描いた物語です。


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人はどこまで人を救えるのか――
慈しみのまなざし

 監督は、ドキュメンタリー出身のソルヴェイグ・アンスパック。大学で心理学を専攻したアンスパックは、臨床心理学を学ぶ研修中に見た新聞記事で本作の題材を得、大都市の雑踏と故郷であるアイスランドの荘厳な風景の下、ゆっくりと心を通わせあい、やがて別れを迎える二人の女性の心の絆を、時に厳しく、時にやさしく、慈愛に満ちたまなざしで描き出しました。

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凛とした美しさで、スクリーンに映える女優エロディ・ブシェーズ
 女医コーラを演じるのは『天使が見た夢』(98)でカンヌ映画祭主演女優賞、セザール賞をW受賞したエロディ・ブシェーズ。女優としてのステップを着実に踏みながら、本作『陽のあたる場所から』では、若く自信に満ちた女医が、自分の無力さに戸惑いながらもやがて強く成長してゆく姿を繊細に演じ、「『天使が見た夢』以来の渾身の演技!」と高い評価を得ています。また、ロアを演じるディッダ・ヨンスドッティルは本作が映画初出演となるアイスランドの詩人。心にもろさを持ち、話すことをやめた女性という難しい役どころを体当たりで演じています。