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1887年、ヴィクトリア女王即位50周年記念式典。記念金貨の贈呈役に選ばれた若者アブドゥルは、英領インドからイギリスへとやってくる。最愛の夫と従僕を亡くし、長年心を閉ざしてきたヴィクトリア。そんな彼女が 心を許したのは、王室のしきたりを無視し、真っ直ぐに自分へ微笑みかけてくるアブドゥルだった。初めて知る異国の言葉や文化…新しく広がる世界に、止まっていた人生が鮮やかに動きだす。身分も年齢をも超えた強い絆で結ばれていく二人だったが、周囲はそんな“君主と従者”の関係に猛反対。英国王室を揺るがす大騒動へと発展していく──。
息子エドワード7世により、歴史から消された驚きの〈真実〉。一世紀もの時を経て、女王の晩年を輝かせた感動の秘密が明かされる。
女王を演じるのは、名優ジュディ・デンチ。ヴィクトリア役は『Queen Victoria 至上の恋』に続き、20年ぶり2度目。63年にわたり君臨した女王の威厳や繊細さを、魅力的に熱演する。アブドゥル役に抜擢されたのは『きっと、うまくいく』で印象深い演技をみせたインドの若手実力派アリ・ファザル。メガホンを取ったのは『クィーン』のスティーヴン・フリアーズ監督。デンチとは『あなたを抱きしめる日まで』以来のタッグとなる。さらに脚本を『リトル・ダンサー』のリー・ホール、撮影を『英国王のスピーチ』のダニー・コーエンが務めるなど、英国最高峰のスタッフが集結した。
また、実際に女王が愛した離宮「オズボーン・ハウス」で映画として初めて撮影を敢行。加えて、史実をもとに細部までこだわられた華やかな衣装、数百人ものエキストラが登場する壮観の王宮儀式…女王が生きた当時の生活が、息を呑むほどのスケールで映し出される。ヴィクトリアは2019年、生誕200年を迎える。