1941年6月20日生まれ、イギリス、レスター出身。TVドラマでキャリアをスタート。ダニエル・デイ＝ルイス主演『マイ・ビューティフル・ランドレッド』（85）が大ヒットし映画界に進出。『危険な関係』（88）では作品賞を始めアカデミー賞®7部門にノミネート、脚色賞など３部門を受賞、高い評価を受ける。続く『グリフターズ／詐欺師たち』（90）でも監督賞を含む同賞4部門にノミネート。『ハイロー・カントリー』（98）では、第49回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞した。その後も『クィーン』（06）で監督賞を始めアカデミー賞®6部門にノミネートされ、エリザベス女王を演じた主演のヘレン・ミレンは見事オスカーに輝いた。また『ヴィクトリア女王 最期の秘密』で主演を務めたジュディ・デンチとは、『ヘンダーソン夫人の贈り物』（05）、『あなたを抱きしめる日まで』（13）でもタッグを組んでおり、デンチは２作品ともアカデミー賞®主演女優賞にノミネートされた。その他の作品に『ハイ・フィデリティ』（00）、『マダム・フローレンス！ 夢見るふたり』（16）などがある。第60回カンヌ映画祭では審査員長を務めた。これまでの功績を称えられ、第24回ヨーロッパ映画賞で生涯功労賞受賞。第74回ヴェネツィア国際映画祭で監督・ばんざい！賞を受賞している。
1966年9月20日生まれ、イギリス、ニューカッスル・アポン・タイン出身。ケンブリッジ大学フィッツウィリアム・カレッジで英文学を学ぶ。初めて長編映画の脚本を手掛けた『リトル・ダンサー』（00／スティーヴン・ダルドリー監督）が高く評価され、アカデミー賞®脚本賞ノミネートのほか、英国アカデミー賞、全米脚本家組合ほか多数ノミネート、英国インディペンデント映画賞最優秀オリジナル脚本賞を受賞した。その後、同作を舞台用に脚色。音楽をエルトン・ジョン、演出をスティーヴン・ダルドリーが手掛けたミュージカル版はロンドンで上演され、11年にわたるロングランを記録。第63回トニー賞で最優秀ミュージカル作品賞、脚本賞を含む10部門を受賞。各国で上演され全世界で一千万人以上を動員した。そのほか脚本を手掛けた作品に『天使にさよなら』(01／ウダヤン・プラサッド監督)、アカデミー賞®作品賞にノミネートされた『戦火の馬』（11／スティーヴン・スピルバーグ監督）など。待機作にエルトン・ジョンの半生を描く「Rocketman（原題）」（デクスター・フレッチャー監督）、ジュディ・デンチの出演が決まった「Cats（原題）」（トム・フーパー監督）がある。
インド、カルカッタ出身。セント・ステファン大学で歴史を学び、デリー大学大学院を修了。その後「ザ・タイムズ・オブ・インディア」ムンバイ支局に入社。1987年にロンドンに移り、その後、カルカッタに拠点を置く新聞社ABPで特派員として働く。ジャーナリズムと歴史を結びつけてきた彼女の活動は、インドとイギリスの歴史に隠された出来事を明るみに出してきた。ヴィクトリアとアブドゥルの知られざる関係に迫った原作「Victoria＆Abdul：The True Story of the Queen's Closest Confidant（ヴィクトリアとアブドゥル：女王腹心の友 その真実の物語）」（未訳）は、2010年に発表された。
1963年生まれ。イギリス、ロンドン出身。ドラマ・CM・ドキュメンタリーでキャリアを積む。『デッドベイビーズ』（00／ウィリアム・マーシュ監督）で長編映画で初の撮影監督を務める。これまでトム・フーパー監督と数々のタッグを組み、アカデミー賞®作品賞受賞作『英国王のスピーチ』（10）で同賞撮影賞にノミネートされたほか、『レ・ミゼラブル』（12）、『リリーのすべて』（15）なども手掛け、高い評価を受ける。スティーヴン・フリアーズ監督からの信頼も厚く、最新作『ヴィクトリア女王最期の秘密』のほか、『疑惑のチャンピオン』（15）、『マダム・フローレンス！ 夢見るふたり』（16）、ヒュー・グラント、ベン・ウィショー出演テレビドラマ「A Very English Scandal」でも撮影監督を担当した。その他『ルーム』（15／レニー・アブラハムソン監督）、『ジャコメッティ最後の肖像』（17／スタンリー・トゥッチ監督）がある。待機作はレイチェル・ワイズ、レイチェル・マクアダムス主演「Disobedience（原題）」（セバスティアン・レリオ監督）。
アイルランド、ダブリン出身。スティーヴン・フリアーズ監督とは長年にわたりタッグを組んでおり、『クィーン』（06）、『マダム・フローレンス！ 夢見るふたり』（16）で、二度にわたりアカデミー賞®＆英国アカデミー賞の衣装デザイン賞にノミネートされた。そのほか、『スナッパー』（93）、『ジキル＆ハイド』（96）、『わたしの可愛い人―シェリ』（09）、『あなたを抱きしめる日まで』（13）など、多数の同監督作品で衣装を担当。最新作『ヴィクトリア女王 最期の秘密』では、３度目となるアカデミー賞®衣装デザイン賞にノミネートされた。そのほか『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』（11／フィリダ・ロイド監督）、『ビザンチウム』（12／ニール・ジョーダン監督）などがある。2007年にダブリン国際映画祭で生涯功労賞を受賞。2017年、映画に対する貢献によりUCA芸術大学から名誉学位を授けられた。
1955年10月20日生まれ、アメリカ、ロサンゼルス出身。映画音楽界の巨匠アルフレッド・ニューマンを父にもち、兄（デヴィッド）、いとこ（ランディ）たちも作曲家という名門一家の出身。南カリフォルニア大学で作曲を学んだ後、キャリアをスタート。活躍は目覚ましく、これまでアカデミー賞®作曲賞に14回もノミネート。グラミー賞を6度受賞している。主な作品に『ショーシャンクの空に』（94／フランク・ダラボン監督）、『若草物語』（94／ジリアン・アームストロング監督）、サム・メンデス監督『アメリカン・ビューティー』（99）、『007 スカイフォール』（12）、アンドリュー・スタントン監督『ファインディング・ニモ』（03）、『ウォーリー』（08）、『ブリッジ・オブ・スパイ』（15／スティーヴン・スピルバーグ監督）、『パッセンジャー』（16／モルテン・ティルドゥム監督）などがある。
