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ジョン・カサヴェテス(John Cassavetes) |
一躍注目されたカサヴェテスは、『よみがえるブルース』と『愛の奇跡』の2作品をメジャー資本で撮る。しかし、『愛の奇跡』の編集段階で、当時大物プロデューサーだったスタンリー・クレイマーと意見が分かれたことから、監督としては、ハリウッド・メジャーから遠ざかることとなる。これが結果的には功を奏し、彼はニューヨーク派の先駆けとして、映画作家カサヴェテスとしての道を歩んでいく。68年『フェイシズ』を自主製作し、ヴェネツィア国際映画祭に正式出品し賞賛され、アカデミー賞にもノミネートされる。以後も役者として得たギャラを映画製作費に充て、インディペンデント作品を撮り続ける。長らく作品の上映の機会が限られていたが、88年のニューヨーク映画祭で『オープニング・ナイト』の上映と、全監督作品を集める特集が組まれたことにより、再評価に拍車がかかった。しかしながら長期に渡る体調不良で、89年2月3日、肝硬変のためロサンジェルスの病院で他界した。その後、英国、フランス(ジェラール・ドパルデューが配給)などで回顧ロードショーが組まれ絶賛される。
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