コメント

岡村靖幸(ミュージシャン)

静かで官能的で寓話的な
映像観てるうちに神の視点は
どこなのだろうと探るが
簡単には見つからない。
まるで、ヌーベルバーグの映画のような感触。

いつも正体をみせてくれない
男リリー・フランキー。
どんな心を持っているのだろう。何を愛しているのだろう?
何に泣いているのだろう?
いつか教えてくれるのかしら?

栗原類(モデル/俳優)

貝の毒が病を治すと言うSF的な設定はかなり奇妙なのですが、
その治療を求め主人公に治療を要求する人達の獣的な行動は
まるで恐ろしい悪夢を見ている感じでした。
貝類学者のセリフの
”生きていく為に使える物は何でも使え、その代わりに使われるな”は
生き残る為に足掻く人間の本能も表していて
恐らく映画だけではなく我々のこの世界にも通用する名言です。
ポスターから想像する絵と美しい島の雰囲気と
そこから生まれる人間の欲望の醜さは
気持ち良いくらい気持ち悪くて心に響きます。

カヒミ カリィ(ミュージシャン)

まさに完璧な貝の螺旋のように美しい作品。
内省的で静かな印象なのに同時に力強く、最後まで一気に惹きこまれてしまった。

内田春菊(漫画家/作家/俳優)

捨てたはずの俗世が襲いかかって来るこの感じ…。
シンプルにしようとしても出来ない人間の生活。都会で暮らす人たちにこそ観て欲しい映画です。

椹木野衣(美術批評家)

こんなにたくさんの貝を間近で見る映画は初めてだ。
普段あまり眺めないようにしているのは、気が遠くなりそうだからだ。
そんな貝の毒が映画の全編に死なない程度に漂っている。ゆらゆらと。

清川あさみ(アーティスト)

死生観を物語る海、シェルの造形美とリリーさんの深みある演技に引き込まれました。

鴻池朋子(美術家)

貝は私たちと異次元と繋ぐ結節点ではないか。視覚ではなく手触りで世界を見よと挑発されるような映画だ。海底で息子がウミガメになって囁きかけるシーンでは触覚のリアリティを感じた。

信藤三雄(アートディレクター)

しかしこの『シェル・コレクター』のリリーさんの役者魂は凄い。
『レヴェナント:蘇えりし者』のディカプリオとタメをはっています(笑)。
感動しました!

熊谷和徳(タップダンサー)

ぼくたちが生きている世界は広大で神秘に満ちている。
坪田監督は詩的に映像のなかで人が生きる孤独や美しさ醜さを見事に表現していた。


<出演者・スタッフより>

リリー・フランキー

15年ぶりの単独主演作は、またしてもカルト映画になりました。坪田監督は独特の感覚を持っている人。
『シェル・コレクター』のような作品は今の日本映画界において貴重です。いろんな意味で稀な映画。
美しさと醜さのファンタジーをお楽しみください。

寺島しのぶ

とてもやりがいのある現場でした。
こんなアーティスティックな作品が生まれることは滅多にありません。
分かろうとする、観るのではなく、感じて欲しい。
映画の一部でいいから、脳裏に残るといいと思っています。

池松壮亮

こんな映画を待っていた。
出来上がりをみてそんな気持ちにさせられました。
そう思えるほどに、無垢で圧倒的で稀有な作品です。
映画の原点がそうだったように、誰かの忘れられない映像体験になる事を願っています。

橋本愛

監督のこだわりや撮影地の持つ力が結実して
エンターテイメント作品になる、とても幸福な体験でした。
スタッフ・キャストが自然と協力して完成した作品です。
自然が織り成す映像の美しさを、ぜひご堪能ください。

坪田義史(監督)

観る方によって、捉え方が様々に変化する作品だと思います。
玉虫色に光る不思議な映画ですが、
観客の方それぞれの感性、センス・オブ・ワンダーに触れるものになれたら幸いです。

牧野貴(抽象映像監督)

夢や空想の様に、予め定められた物語の中には収まりきれない想像力を誘発する為に僕は呼ばれました。
結果は劇場で体験して下さい。

ビリー・マーティン(音楽)

『シェル・コレクター』これまで手掛けた中でも特にお気に入りの作品になりました。
新しい感情を経験すること、新しい感覚。理解を超えた、畏怖の念さえ抱いてしまうような。
この映画はそういった感覚を呼び覚まさせる映画です。

※敬称略・順不同

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