第79回ヴェネチア国際映画祭 アウト・オブ・コンペティション部門正式出品

アカデミー賞©ノミネート『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』ドキュメンタリーの名匠 ジャンフランコ・ロージ監督最新作

『旅するローマ教皇』 IN VIAGGIO

一緒に旅にでましょう。

ヨーロッパ、中東、アフリカ、アメリカ、そして日本…。2013年から9年間、37回、53か国への旅。教皇フランシスコの言葉は現在の世界情勢を映し出し、私たちの心を揺さぶる―。

2022年/イタリア/カラー/1:1.85/5.1ch/83分/イタリア語、スペイン語、英語 カトリック中央協議会 広報推薦 配給:ビターズ・エンド ©2022
              21Uno Film srl Stemal Entertainment srl

【コメント】フランシスコの旅に胸打たれる人続々!

10/6(金)より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー!

INTRODUCTION イントロダクション

ヨーロッパ、中東、アフリカ、アメリカ、そして日本・・・。
2013年から9年間で37回、53か国をローマ教皇と共に旅をする。

ローマ教皇の旅2013年のイタリア、ランペドゥーサ島から始まり、2022年の新型コロナウイルスのパンデミック下のマルタの訪問までが本作で描かれる。難民問題、紛争に苦しむ中東やアフリカ、アメリカでは平和について語り、世界で唯一の被爆国である日本では黙とうを捧げる。森林火災、台風など自然災害を受けた土地を訪れ環境問題を語り、イスラム教や正教会の指導者と会見し融和を訴える。カトリック教会で起きた性的虐待については謝罪する・・・。

「旅とは知的で精神的な修行だ」と語る教皇は、世界各国へ足を運び、笑顔で手を振るだけでなく、市井の人々と触れ合い、握手をし、直接話を聞く。そして、夢見ることの大切さを伝える。垣間見える明るく飾らない人間性。様々な世界の問題に耳を傾け、言葉を投げかける教皇フランシスコ。本作を通して私たちは彼と共に旅をする。この教皇の旅は、現在の社会情勢を映し出し、私たちの心をゆさぶる。

アカデミー賞®ノミネート『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』など、
数々の傑作ドキュメンタリーを手掛けるジャンフランコ・ロージ監督最新作。
愛にあふれるローマ教皇の知られざる真の姿に迫るドキュメンタリー。

2013年、ヴェネチア国際映画祭でドキュメンタリー作品として初の金獅子賞グランプリを受賞した『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』。2016年、続く『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』で、ベルリン国際映画祭で金獅子賞グランプリを受賞。ヴェネチアに続きベルリンでもドキュメンタリー作品で初の最高賞を受賞するという快挙を成し遂げ、さらにはアカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。『国境の夜想曲』では、2020年ヴェネチア国際映画祭にて3冠を受賞するなど、次々と傑作ドキュメンタリーを生み出してきたジャンフランコ・ロージ監督。圧倒的な映像美で世界を切り取ってきたロージが、次にテーマに選んだのは2013年の就任以来9年間で、53か国を訪問しているローマ教皇フランシスコ。常に旅を続け地球を1周している教皇に魅了されたロージは、約800時間分の膨大なアーカイブ映像と、カナダとマルタへの訪問に同行し新たに撮り下ろした映像を交え、1本の作品を創り上げた。拍手で迎えられ笑顔を向ける姿、人々を見つめる優しい眼差し、静かに物思いにふける真剣な表情や時に見せる困惑した表情、慈愛に満ちた熱い言葉――これまで語られることのなかったローマ教皇の真の姿に迫るドキュメンタリー。ローマ教皇として、そしてひとりの人間としての姿が刻まれている。

HISTORY 旅の年表

教皇フランシスコは 9年で37回 旅に出た。
53か国を歴訪し 重要な問題について発言した。
連帯と尊厳 貧困と難民を語り 戦争を非難した。

「常に夢を追い求めなさい。恐れずに夢に向かいなさい。
 世界の夢はまだ目にみえていなくとも、必ずいつか実現します」

2013 ブラジル、ランペドゥーサ(イタリア)
2014 イスラエル、パレスチナ
2015 アメリカ、キューバ、ケニア、中央アフリカ共和国、フィリピン
2016 アルメニア、キューバ、メキシコ
2018 チリ
2019 アラブ首長国連邦、日本、マダガスカル
2021 イラク
2022 カナダ、マルタ

PROFILE ローマ教皇フランシスコ

第266代ローマ教皇フランシスコ
本名:ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ Jorge Mario Bergoglio

  • 1936年12月17日、イタリアからの移民の子として、ブエノスアイレスに生まれる。
    化学技術者を志し学業に勤しみ学士号取得したが、司祭職へ進むことを選び、1958年3月11日イエズス会に入会する。日本に初めてキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルらが創設したのがイエズス会である。
    1969年12月13日、司祭に叙階する。1970年から71年には、アルカラ・デ・エナレス(スペイン)でイエズス会内での養成を受け、1973年4月22日に終生誓願を宣立。アルゼンチンに戻り、1972年から73年は、サン・ミゲルのビッラ・バリラリ修練院修練長を経て、神学科教授、イエズス会の管区顧問、神学校院長、大学での講師も務めた。

    1973年7月31日イエズス会アルゼンチン管区長に選出され、同職を6年務めた。その後大学での仕事を再開し、1980年から86年、サン・ミゲル神学校で主任司祭を努めつつ、神学科・哲学科院長に。1986年3月博士号取得のためドイツに渡航。その後、ブエノスアイレスのサルバドーレ学院院長を経て、コルドバ市のイエズス会教会に霊的(祈りの)指導者・聴罪司祭として派遣された。宣教師として1987年に来日(東京を視察)。

  • 1997年6月3日ブエノスアイレス協働大司教に任命、それから9か月足らず、クァラチノ枢機卿の死を受け、1998年2月28日に、ブエノスアイレス大司教と、アルゼンチンの首席大司教(注:アルゼンチンの第1位にある管区大司教)を引き継いだ。
    3年後、2001年2月21日の枢機卿会議において、ヨハネ・パウロ2世により枢機卿に任命される、聖ロベルト・ベラルミーノ教会が名義教会として与えられた。このとき信者たちが枢機卿親任式を祝うためにローマに行くのを止め、その旅費を貧しい人に差し出すよう呼びかけている。
    2001年10月、司教の奉仕職に関する、世界代表司教会議(シノドス)において、総書記に任命された。これは、9・11同時多発テロのため米国に残らなければならなくなったエドワード・マイケル・イーガン枢機卿(ニューヨーク教区)に代わり、直前に委嘱されたものだった。

  • そうした中、貧富の差が激しいアルゼンチンで社会活動に尽力、穏健な態度と行動力で尊敬を集め、ラテンアメリカにおいても著しく人気の的となっていった。にもかかわらず、地道なアプローチや厳格な生活態度は緩まず、こうした質素な精神をもって、2002年にはアルゼンチン司教協議会会長就任を断った。しかし3年後の2005年11月には会長に選ばれ、2008年にはさらに3年任期で再任され、2011年11月まで務めた。2005年4月には、教皇ベネディクト16世が選出されることとなるコンクラーベにも出席した(次点であったといわれる)。
    その後、教皇庁典礼秘跡省、聖職者省、奉献・使徒的生活会省、家庭評議会、ラテンアメリカ委員会委員を歴任。

    2013年2月、当時の教皇ベネディクト16世が高齢を理由に突然の辞意表明。
    後継を選ぶコンクラーベにおいて2013年3月13日、第266代教皇に選出され、フランシスコを名乗る。初めてのラテンアメリカ出身の教皇、また初めてのイエズス会員の教皇となった。

  • 教皇就任後の9年間(2013年~2022年) で、世界53か国、37回の海外訪問を重ねる。

    学者出身で堅いイメージがあった前任者のベネディクト16世とは異なる路線を打ち出し、明るく飾らない人柄から信者にとどまらない幅広い層から熱烈な支持を集める。2013年7月のブラジル・リオデジャネイロを訪問時に、有名観光地のコパカバーナ海岸で開催された歓迎イベントには若者ら約100万人が集まった。その人気ぶりに「ロックスター教皇」と呼ぶ人もいる。それを意識したわけではないだろうが、彼の発言をそのまま歌詞にしたプログレ風のロックアルバム「Wake Up!」もリリースされている。アルゼンチンで活動していた時はスラム街をバスで頻繁に訪れるなど、言葉での論争よりも実践的な活動を重視してきた。就任後も貧困問題や紛争、テロ、地球温暖化、難民問題など世界が抱える多くの課題に積極的に発言。

  • 2019年11月に来日。東京ドームで、防弾ガラスがないオープンカー仕様の専用車「パパモビル」に立ったまま乗って入場し、ロックスターさながらの大規模なミサを行った。さらにかねてから「この場所を訪れなければならないと感じていた」と発言していた広島、長崎を訪れ、世界に向けて平和のメッセージを発信した。

    【参考文献】「教皇フランシスコ 別冊「カトリック生活」教皇来日記念号」(ドン・ボスコ社)/「カトリック中央協議会」ホームページ/「POPE IN JAPAN 2019」ホームページ(カトリック中央協議会)/47ニュース/東京新聞

DIRECTOR 監督

監督・脚本
ジャンフランコ・ロージ
Gianfranco Rosi

1964年、エリトリア国アスマラ生まれ。イタリアとアメリカの国籍を持つ。エリトリア独立戦争中、13歳で家族と離れてイタリアへ避難。青年期をローマとイスタンブールで過ごす。イタリアの大学卒業後、1985年にニューヨーク大学フィルム・スクールを卒業。その後、インドを旅し、1993年に製作と監督を務めた、ガンジス河岸の船乗りについての中編“Boatman”が、サンダンス、ロカルノ、トロントを含む様々な国際映画祭で上映され、成功を収めた。2008年、カリフォルニア州スラブ・シティで海抜40メートルの砂漠平原に暮らすホームレスのコミュニティについての初長編ドキュメンタリー“Below Sea Level”が、ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門ドキュメンタリー賞、Doc/It賞を受賞したほか、シネマ・ドゥ・リールでグランプリとヤング審査員賞、ワン・ワールド国際人権映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞、バーリ国際映画祭ではヴィットリオ・デ・セータ賞を受賞、ヨーロッパ映画賞で最優秀ドキュメンタリー賞にノミネートされた。2010年、メキシコの麻薬カルテルの殺し屋から、司法取引をおこなった人物のインタビュー映画“El Sicario, Room164”を撮影。ヴェネチア国際映画祭で国際批評家連盟賞、Doc/It賞を受賞、リスボン国際ドキュメンタリー映画祭とテルアビブ国際ドキュメンタリー映画祭でそれぞれ最優秀映画賞を受賞。2013年の長編映画『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』はベルナルド・ベルトルッチ監督、坂本龍一ら審査員に絶賛され、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞グランプリを受賞。ドキュメンタリー映画では初の快挙として話題を呼んだ。この作品がジャンフランコ・ロージ監督初の日本劇場公開作品となり、連日満席のロングランヒットとなった。2016年、ランペドゥーサ島の住人や漁師、移民の物語『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』では、審査員長のメリル・ストリープが絶賛し、ベルリン国際映画祭で金獅子賞グランプリを受賞。ヴェネチアに続き、ドキュメンタリー映画で初の最高賞受賞、その年のアカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされた。2020年、3年以上の歳月をかけ、イラク、シリア、レバノン、クルディスタンの国境地帯で撮影した『国境の夜想曲』は、ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に選出され、ユニセフ賞、ヤング・シネマ賞 最優秀イタリア映画賞、ソッリーゾ・ディヴェルソ賞 最優秀イタリア映画賞の3冠に輝いた。2022年、就任以来、世界各国を訪問し続けている第226代ローマ教皇フランシスコに魅了され、膨大なアーカイブ映像と自ら撮り下ろした映像を紡ぎ、本作『旅するローマ教皇』を完成させ、ヴェネチア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門に出品されワールドプレミア上映された。次回作は、イタリア、ナポリ近郊の古代都市ポンペイの発掘現場で撮影を予定している。

FILMOGRAPHY

    • 1993

      Boatman(原題)

      • 第10回サンダンス映画祭 正式出品
      • 第14回ハワイ国際映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞
    • 2001

      Afterwords(原題)|共作|

      • 第58回ヴェネチア国際映画祭 ニューテリトリー部門正式出品
    • 2008

      Below Sea Level(原題)

      • 第65回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門 ドキュメンタリー賞、Doc/It賞
      • 第31回シネマ・ドゥ・リール賞 グランプリ、ヤング審査員賞
      • 第10回ワン・ワールド国際人権映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞
      • 第1回バーリ国際映画祭 ヴィットリオ・デ・セータ賞(最優秀ドキュメンタリー賞)
    • 2010

      El Sicario, Room 164(原題)

      • 第67回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門、国際批評家連盟賞、Doc/It賞、バイオグラフィルム・ランチア賞
      • 第8回リスボン国際ドキュメンタリー映画祭 最優秀映画賞
      • 第13回テルアビブ国際ドキュメンタリー映画祭 最優秀映画賞
    • 2013

      ローマ環状線、めぐりゆく人生たち

      • 第70回ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞、若い批評家賞
      • 第10回セビリア・ヨーロッパ映画祭 銀賞
      • 第28回チャック・ドーロ 最優秀音響賞
    • 2016

      海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~

      • 第89回 アカデミー賞®外国語映画賞イタリア代表選出、長編ドキュメンタリー賞ノミネート
      • 第66回 ベルリン国際映画祭 金熊賞〈グランプリ〉エキュメニカル審査員賞、アムネスティ・インターナショナル賞、ベルリーナー・モルゲンポスト紙読者審査員賞
      • 第56回 イタリア・ゴールデングローブ賞 大賞
      • 第70回 ナストロ・ダルジェント賞 特別ドキュメンタリー賞
      • 第7回 バーリ国際映画祭 編集賞
      • 第21回 カプリ・ハリウッド国際映画祭 年間最優秀ヨーロッパ映画賞
      • 第31回 チャック・ドーロ 最優秀編集賞
      • 第10回 シネマ・アイ・オナーズ アンフォゲッタブルズ賞
      • 第32回 国際ドキュメンタリー協会賞 撮影賞
      • 第29回 ヨーロッパ映画賞 ドキュメンタリー賞
      • 第37回ロンドン映画批評家協会賞 ドキュメンタリー賞
    • 2020

      国境の夜想曲

      • 第77回ヴェネチア国際映画祭 ユニセフ賞、ヤング・シネマ賞 最優秀イタリア映画賞、ソッリーゾ・ディベルソ賞 最優秀イタリア映画賞
      • 第33回東京国際映画祭正式出品
      • 山形国際ドキュメンタリー映画祭2021コンペティション部門正式出品
      • 第25回カプリ・ハリウッド国際映画祭 ヨーロッパ映画賞
      • 第75回ナストロ・ダルジェント賞 Silver Ribbon of the Year
      • 第24回オンライン映画批評家協会賞 最優秀非アメリカ作品賞
      • 第17回セビリヤ・ヨーロッパ映画祭 最優秀撮影賞
    • 2022

      旅するローマ教皇

      • 第79回ヴェネチア国際映画祭 アウト・オブ・コンペティション部門正式出品
      • 第19回ザグレブ・ドックス国際ドキュメンタリー映画祭 マイ・ジェネレーション賞
      • 第68回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 ドキュメンタリー賞ノミネート

REVIEWS レビュー

  • 目が離せないテーマと、
    控えめで人間味あふれる視点の絶妙なバランス。

    ヴァラエティ

  • 教皇フランシスコの人生に触れる魅力的で、驚くべき作品。
    ジャンフランコ・ロージがスタイリッシュに監督した
    エレガントなドキュメンタリーだ。

    インディワイヤー

  • 教皇フランシスコが発した言葉の影響を感じるのに
    宗教家である必要はない。

    ザ・プレイリスト

  • 教皇フランシスコは最も奔放であり、
    それゆえに最も明快である。

    スクリーン・インターナショナル

  • 神聖な重荷に押しつぶされるロダンの彫刻のように、
    前かがみの教皇の顔や肩の親密なショット。
    この映画はローマ教皇にかつてないほどに接近している。

    インディワイヤー

  • 教皇の姿だけでなく現代社会をも描いている。
    それは私たちの世界についての強力な思索だ。

    デッドライン

  • この映画は、世界の試練についての感動的な考察であり、
    世界の試練を変えようとする人々への賛辞である。

    デッドライン・ハリウッド

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