Bitters End
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『シリアの花嫁』
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BITTERS END

もう二度と帰れない。
それでも私はこの境界を越える。


最高に幸福なはずの結婚式の日。
花嫁一家を待ち受けていたのは、行く手を阻む境界だった。
どんなに翻弄されようとも、決意と希望を胸に歩いてゆく女たちの姿が、私たちの心の琴線をふるわす――。

結婚式の今日は、花嫁モナにとって最高に幸福な日となるはずだ。
けれど、彼女も姉のアマルも、悲しげな顔をしている。なぜなら、一度“境界線”(現在の軍事境界線の意)を越えて花婿のいるシリア側へ行ってしまうと、二度と家族のもとへ帰れないのだから。
彼女たちをはじめ、家族もみな、国、宗教、伝統、しきたり…あちこちに引かれたあらゆる境界に翻弄され、もがきながら生きていた。モナは決意を胸に、家族とともに“境界線”へと向かうが、そこで待ち受けていたのは、通行手続きを巡る思わぬトラブルだった…。
クライマックスでの、高まる家族愛、未来へ踏み出そうとする姉妹の姿、そしてモナの驚くべき行動に、私たちの目と心が奪われる――。

舞台は、ゴラン高原のマジュダルシャムス村。イスラムの少数派とされるドゥルーズ派の一家族の結婚式の一日の物語。ここは、もともとはシリア領であったが、1967年の第三次中東戦争でイスラエルに占領されることとなった。
この地域の多くの住人たちは“無国籍者”となり、新たに引かれた“境界線”の向こう側にいる肉親との行き来さえも不可能にされている。分断された彼らは、「叫びの丘」と呼ばれる場所に拡声器を握って立ち、向こう側にいる肉親と、近況や無事を確認し合うのである。








モントリオール世界映画祭グランプリ、
観客賞、国際批評家連盟賞、エキュメニカル賞の4冠受賞という快挙!
世界中の観客の圧倒的支持を得た感動作、待望の日本公開!

監督のエラン・リクリスは、「LEMON TREE(レモンの木)」が、2008年ベルリン国際映画祭でパノラマ部門観客賞を受賞した実力派。複雑な中東情勢を背景に、花嫁モナや家族、村の人々の一日のエピソードの数々を、時に美しく、時にコミカルに、かつリズミカルに積み重ね、観る者の心を惹きつけて離さない感動作を誕生させた。
本作は、リクリス監督のドキュメンタリー「BORDERS(ボーダーズ)」の中に登場する“境界線”を巡る結婚のエピソードと、彼自身のゴラン高原での旅の経験に基づいている。物語により深みをもたらすために、パレスチナ系イスラエル人スハ・アラフとともに、渾身の脚本を書き上げた。俳優陣にも、パレスチナ系の人たちが起用された。中でも花嫁モナの姉アマル(アラビア語で“希望”の意)には、国際的に活躍し、高い評価を得ているヒアム・アッバスが迎えられ、揺るぎない迫真の演技を披露し、圧倒的な存在感をみせている。
みごとな構成力、演出力などが称えられ、04年モントリオール世界映画祭でグランプリ、観客賞、国際批評家連盟賞、エキュメニカル賞を獲得という快挙を遂げた。同年のロカルノ国際映画祭では観客賞を受賞したほか、世界中の観客から圧倒的な支持を得て、10以上もの賞に輝き、喝采をおくられている。