CAST

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メアリー・スチュアート
スコットランド女王(在位 1542-1567)

1542年、スコットランド国王ジェームズ5世と、メアリー・オブ・ギーズの間に生まれるが、すぐにジェームズ5世が死去。0歳にしてスコットランド女王となる。イングランドから命を狙われていたため、5歳で渡仏。華やかなフランス王宮で教養を深め、ラテン語、フランス語などの語学に堪能だった。15歳でフランス王太子と結婚し、スコットランド女王にしてフランス王妃となるも、18歳で未亡人となり、スコットランドへ帰国。父方にイングランド王、母方にフランスの有力貴族の血筋を持ち、イングランド王位継承権第一位の人物でもあるメアリーは、イングランドを統治していた従姉妹、エリザベス1世に自身のイングランドの王位継承権を主張する。(※エリザベス1世は庶子であり、母方の血筋をたどると農家出身という差があった)
敬虔なカトリックで、長身、センスの良い衣服装飾を好んだ。一般的な西洋史ではエリザベス1世と比較され「美貌の女王」「悲劇の女王」「愛に生きた女王」とも言われている。

シアーシャ・ローナン SAOIRSE RONAN

1994年4月12日、アメリカ、ニューヨーク生まれ。両親は共にアイルランド人で、父親のポール・ローナンは俳優。3歳の時にアイルランドに移住し、9歳で子役としてキャリアを開始。13歳でキーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイと共演した『つぐない』(08/ジョー・ライト監督)で注目され、アカデミー賞®助演女優賞、ゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネート。続けて、ふたつの国とふたりの男の間で選択を強いられるアイルランド人女性を演じた『ブルックリン』(16/ジョン・クローリー監督)でも高く評価され、アカデミー賞®主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされた。2017年には、グレタ・ガーウィグ監督のゴールデングローブ賞作品賞受賞作『レディ・バード』(18)の演技でゴールデングローブ賞主演女優賞を獲得、再びアカデミー賞®主演女優賞にノミネートされるなど、これまでに3度アカデミー賞®にノミネートされている。16年、舞台「るつぼ」でブロードウェイデビュー。
主な映画出演作は、『ラブリーボーン』(10/ピーター・ジャクソン監督)、『ハンナ』(11/ジョー・ライト監督)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(14/ウェス・アンダーソン監督)、『追想』(18/ドミニク・クック監督)など。現在、グレタ・ガーウィグ監督と2度目のタッグを組む、エマ・ワトソン、メリル・ストリープ、ティモシー・シャラメ共演作「若草物語」原作の“Little Women(原題)”を製作中。

エリザベスI世
イングランド女王(在位 1558-1603)

1533年、イングランド国王ヘンリー8世とアン・ブーリンの間に生まれる。3歳で母が刑死、エリザベスは庶子と見なされ、王位継承権を失う。その後、再び王位継承権を得るも、異母姉のメアリー1世統治時代にロンドン塔に幽閉される。1558年、メアリー1世が死去し、エリザベス1世として即位。国際紛争や国内派閥の形成を避けるため、生涯結婚を拒否した。メアリー・スチュアートが息子ジェームズを出産後、エリザベスに代母(ゴッドマザー/洗礼の立会人・後見人)を依頼したことから、エリザベスはジェームズを次期王位継承者として考慮するようになる。1603年、約45年間の統治を経て、死去。
29歳で天然痘にかかって以来、髪は抜け落ち肌は荒れていたが、国民に威厳ある姿を見せるために、肌を白く厚塗りし、カツラを着用していた。外見的なコンプレックスもあり、豪華に着飾ることを好み、襟の大きさは「エリザベスカラー」と言われるほどに肥大化し、髪にも真珠を縫い付けた。そのコンプレックスの一因には「美貌の女王」と呼ばれるメアリー・スチュアートへの対抗心があったのかもしれない。

マーゴット・ロビー MARGOT ROBBIE

1990年7月2日、オーストラリア、ゴールドコースト生まれ。現在、ロサンゼルス在住。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13/マーティン・スコセッシ監督)で、レオナルド・ディカプリオの妻役を演じ、一躍注目を浴びる。『スーサイド・スクワッド』(16/デヴィッド・エアー監督)では、DCコミックスのキャラクターで人気の高い悪役ハーレイ・クイン役で大ブレイク。『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』(18/クレイグ・ガレスピー監督)では、実在のフィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングを演じ、アカデミー賞®主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされた。この作品でロビーはプロデューサーも務め、彼女の製作会社ラッキーチャップ・エンターテインメントが製作を担当した。『スーサイド・スクワッド』のスピンオフでハーレイ・クインが主役の“Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)(原題)”(キャシー・ヤン監督)でもプロデューサーを務めるなど、精力的に製作にも関わっている。現在、クエンティン・タランティーノ監督“Once Upon a Time in Hollywood(原題)”などの製作中。その他の主な出演作に、『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(14/リチャード・カーティス監督)、『フォーカス』(15/グレン・フィカーラ監督)、『フランス組曲』(16/ソウル・ディブ監督)、『ターザン:REBORN』(16/デヴィッド・イェーツ監督)、『ピーターラビット』(18/ウィル・グラック監督/声の出演)など。

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